2011年8月25日木曜日

プラモデル。空白の30年

他ブログで書いた記事の移動記事です。


以前当ブログこちらで、「私のミリタリー好きは、タミヤのミリタリースケールモデルが原点だー。」という話題を書き、タミヤ 1/35 MM 267 M1046 ハンビー TOWミサイルキャリヤーを紹介した。

ところが自分で紹介しておきながら、その模型の写真を眺めている内に、どうしても作ってみたくなってこちらの商品を注文してしまった(まだ来てないけど)。


冷静になって考えると、プラモデルなる物を作成するのは実に30年ぶり近い事に気がつく。
小学生の高学年くらいから、高校生いっぱいくらいまで、プラモデルが大好きで、ただ組み立てるだけから緻密な塗装に向かい、最終的にはフィギアのポーズを変えたりして、オリジナルのジオラマ作りが主な楽しみ方だった。
腕の方はさほどのことはなかったのかも知れないが、当時のタミヤ主催「パチッ」コンテストにも応募したことがあったなー。

当然当時のプラモデル作成ツールあれこれは完全に消失しており、プラモデルを作るに当たって改めて道具を購入したり、今の技術をリサーチしたり、購入したハンビーの周りを彩るためのフィギュアを購入したりしている。
(ハンビーを利用しておよそ30年ぶりにジオラマを作成してみようと思っている。)

うーん、「相変わらず」かも知れないが、我ながらマニアックだなー。

ところで今日の話題は、自分が「プラモデルを作るぞ」と宣言するのが目的ではなく、今回、プラモデル、スケールモデルの世界に半分足を突っ込んで、「驚いたこと」が沢山あったので、そこんとこを書いてみたい。


1.プラモデル自体がやたらと高い!!

正直驚いた。上記のハンビーは楽天では最安値と思われるが、それでも2,150円!表示されている標準小売価格は3,150円である。
この価格は私が中学の時を思うと異常な値段と言える。
正確な金額は思い出せないが、当時はフィギュアセットが500円程度。ウィリスジープなんかは700円程度だったんじゃないかと思う。学生の私には1000円を超える戦車はなかなかの高嶺の花で、滅多に買えずフィギアで日々練習し、貯まったお金で戦車購入というイメージだ。
当時初めて登場し始めた、現代戦車、「パットン」「メルカバ」「エイブラムス」なんかは、戦車としてのサイズが大きかったので、価格はさらに高く、1000円台の後半から2000円くらいだったような気がする。

なのに小型車両のハンビーが定価3000円とは!!たいへん驚きはしたが、まあ、その価格/期待を裏切らない出来なのであろう(まだ見てないけど)。と言って納得してみる。

しかし、ハンビーはウィリスジープよりもやや大型の車両ではあるが、価格が5倍近いとは。驚き!


2.プラモデル作成環境がない!!

私が中学くらいの時は、プラモデル作りなんてのはある意味、「男の子のたしなみ」の類だったように思う。そりゃ、全然作ったことない人もいただろうが、周りには結構プラモデルを作っている子がいたように思う。プラモデルの話題で友達の家に遊びに行くことも出来たしね。
そんな記憶があったので、「まあ、プラモデル自体はネットで調達するにしても、塗料や工具なんかはその辺のおもちゃ屋さんで購入しよう。」なんて高をくくって近隣のお店を巡回してみた。

で、ビックリ!
まず、自分が昔出入りしていた、模型屋さん、おもちゃ屋さんの類はほとんど店じまいしており。すでにこの世にない!
どっかに有るだろう。と思い量販のおもちゃコーナーなんかものぞき込んでみたが、こういったところにも、あるにはあるが、あくまで、若干、情け程度においてあるだけで、「ジャーマン・グレー」「オリーブ・ドラブ」なんていう「ミリタリ系では定番、一般的にはマイナー」な塗料なんて全くない。
ショックである。自分を慰めるためにタミヤ・セメントとパテを買ってくる程度のことしか出来なかった。
当時は、近所の文具屋さんでも「パクトラ・タミヤ」(当時タミヤが出していたエナメル塗料)が一通り手に入ったのに、、、、


このことから分かるのは、「地方の模型環境は完全に滅んでいる。」と言うことである。「衰退している。」なんていうレベルではない。「昔の1/10だよー。」って言えるんなら「衰退」かも知れないが、ほとんど皆無に近いんだもの、、、、

私の住んでいるのは田舎の秋田で、さらに秋田の田舎である。しょうがないと言えば、しょうがない。もっと人口密度の高いところにいったら、たぶん事情は違うのだろうけど、、しかし、これほどとは、、、、。

私のような大人になれば、こうやってインターネットを利用して、プラモデルを購入できるし、まあ、大人だから「ちょっと高いなー」なんて思ったりもするが、欲しけりゃ買う。
しかし、この環境で、今の子供達がプラモデルを作るのは難しいだろうなー。
「塗料がない」って近所の文具屋さんに走ることも出来ないんだもの。
子供達は、お店で模型の箱を見つけ「これなんだろう?」って思うことも、上手な人の完成品を見て「すごい、こんな風に作れるんだ。僕も作ってみたい。」って思うことも無いのだ。
プラモデル業界の衰退が、製品価格の高騰などの業界方針で起こったのか、単純に志向の多様化による利用者の減少による物なのかは私には、分からないが、このままじゃ模型業界の未来はないのかもなー。
プラモデルもっと高くなるかも。

「プラモデル業界は私が離れている30年間に大きく様変わりした。」という事が分かった。
まあ、無くなる業界ではないのかも知れないが、模型好きとしては非常に残念である。

私のような者が、30年ぶりに模型を作ってみる。っていうのも意義のあることなのかも知れない。
と言うわけで、模型を作ってみたいと思う。作成同時進行レビューを書くのか?完成時報告なのかは?ブログ読者の意見に合わせてみたい。
まあ、たまには下手くそなプラモデルを見てみるのもいいのではないかと思うので、少なくとも完成時には画像をUPしてみたいと思う。

ハンビーに先行して、別に注文したフィギュアが今日来た。
袋を空けてビックリ。

「1/35ってこんなにちっちゃかったっけ!!」

いきなり先行きが不安である。



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