2012年6月19日火曜日

レビュー トランペッターM1126 ストライカーICV

よく考えてみたら、トランペッターは初作成である。
キットレビューをしていないので、いちおうレビューをのせておきたいと思う。


トランペッターは中国の新興メーカー。

ドラゴンにしても、AFV Club(台湾)にしても、中国系のプラモデル業界における勢力はすごいなーと感じる。
また、最近のズベズダ(ロシア)や、マスターボックス(ウクライナ)などを含め比較的マイナー系であった企業のパワーも、また、すごい。
これまで、「先進国」、「技術力」、「高品質で良い模型」という図式は成り立たなくなっている気がする。

これまでは、企画力と、量産性で勝負してきたメーカーが、かなり力強く品質も手に入れてきている印象だ。

さて、初挑戦のトランペッターだが、思ったよりも良い。
箱絵がやや、中途半端なので、はっきり言ってあまり期待していなかったのだが、ある意味、独得のシンプルさがあって良い。

パーツ数は「ドラゴン」ほど多くない。しかし、パーツ構成自体はシンプルで組みやすい。やたらと小さいパーツに悩まされることはないと思う。

「ドラゴン」M1A2Sepの際に感じたパーツエッジの微少な歪み、(直線が綺麗に出ていない)というような現象はあまり見られなかった。

また、なんと言っても組みやすさを重視しているのが製品から伝わってくる
パーツ同士の突起をただの円筒状の突起にせず、制作者が向きに悩まなくて済むように半円形のような作りになっているなど、実際、「どっちに向けたらいいのだろう?」と悩むケースはドラゴンと比較して圧倒的に少ない。

また、個人的な感覚だが、プラ自体がドラゴンなどに比べると柔らかく感じた。
ゲートを処理する際に、カッターを入れると反対側を欠いてしまうことがあるが、トランペッターのキットは素材の柔らかさのおかげか?あまりそういうことはおこらない。

柔らかめのプラ素材は、強度の面では「難点」になるだろうが、明らかに加工しやすい
形成線の見逃しを後で発見したような場合でも割と気軽に直したくなってしまうから不思議だ。


欠点もある。
全般的にモールドがシャープさに欠け、角が丸い傾向にある。金属らしいシャープさを重視するモデラーには嫌われるかも知れない。

また、「ピン痕」がはっきりしているのも欠点。
ピン痕は「出っ張り」のケースより、「へこみ」の場合が圧倒的に多い。さらにこのへこみからバリが突き出している場合も多い。
これは結構悩みの種で、ヤスリで処理だけでは済まず、「パテ処理」→「表面処理」を繰り返さないといけないため大変だった。
特に今回は内部表現も見せる前提なので、本来見えない部分の処理もしなければならないため、作業量は多い。



純正キットに含まれるエッチングパーツはそれほど多くはないが、「ここぞ」という部分の表現手法として採用されている。無駄にエッチングが多いよりはこれで十分という感じがする。

また今回、私が使用している純正のアップグレードセットも、なかなか詳細な作りで良く、組立時の精度も高い。前回お見せした収納ボックスもこのキットに含まれるものだ。


このアップグレードセットには、製品同梱のエッチングとダブるものも有るのだが、それらも詳細の作りがしっかり違う。こちらのアップグレードセットに含まれる方がモールドが追加されている。

また、折り曲げの溝が片面彫りではなく、ちゃんと折り曲げ方向に彫られているので、作業に悩まされることなく、仕上がりも美しい。
エッチングの他、プラ棒、真鍮線、真鍮パイプなどが同梱される。

こういう丁寧に作られたエッチングを使ったのは初めてでおどろいた(もしかしたらこれが当たり前なのかも知れないが・・・)。個人的には非常に好感を得た。


で、最後にM1126 ストライカーICVの選択肢について。
現状そこそこ簡単に手に入るのはAFV Clubと、Trumpeter。
違いははっきりあるので、選択は慎重に。

こちらはAFVクラブ。今は欠品時期おはやめに入手ください

入手状況はどちらも、入荷、欠品を繰り返しているようだが、トランペッターの方が比較的安定的に入手できる。AFVクラブは、ストライカーの人気もあってか入荷後にすぐに欠品する傾向があるようだ。
(ちなみにこれはネットの話で、インターネット上で長期欠品状態でも、店頭では意外とすんなり手に入るケースもある。)

共にエッチングやアップグレードパーツなどはメーカー別になっているのが普通なので、その辺の入手状況、作成の方向性に合わせて選択すると良いと思う。

こちらのサイトで結構詳細な比較記事があるので、これから購入予定の方は参考までに参照すると良いと思う。

ちなみに、上記サイトの情報を見る限り、AFV Clubの製品が圧倒的に優勢な内容の記事になっているが、AFV ClubのM1126 stryker ICVは「傑作」と言われている製品のため、圧倒的にトランペッターは分が悪い。

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2012年6月14日木曜日

エッチングパーツをカールしちゃう part2

相変わらず、トランペッター ストライカーICV、そして、純正のアップグレードセットのエッチングと格闘中。
今回は、瞬間接着剤の話をする予定だったが、前回と同じような「エッチングをカーブする」作業をしたので、UPしてみた。


今回は、このようなパーツ。
ストライカーのホイールの中心部にはまっているパーツだ。このパーツがどういう役割をするのかは不明。左側の写真がキットのプラパーツ。
このパーツは付いていない車両もあり、両タイプ表現できるように、この純正部品を付けるためにはピンバイスでホイール側に穴を開ける必要有り。

今回はエッチングと入れ替えるため、穴開け作業は無し。
トランペッター ストライカーICV アップグレードパーツのエッチングは大変良く、丁寧にできており上写真右のように、接着部に凹凸が出ないように、両端表裏が、それぞれ薄く仕上がっている。
私は、エッチング経験自体が少なめだが、こういうエッチングパーツには始めて出会った。

で、この部品、当初は「曲げるところを曲げて後は両端を接着したら出来るだろう。」なんて気軽に考えていたのだが、よく考えてみたらそんなに簡単に綺麗な「」が出来るわけがない。
エッチングパーツは金属。紙ではないのだ。

前回の「細かい曲げ」と違い、今回のパーツは大きく、綺麗な円にならないとかなりみっともない。
「どうやって曲げるべきか?」しばらく作業テーブルを眺めながら考える。

やっぱり何かでクセを付けていかないと綺麗な円は無理そうだなー。

まず準備するのは柔らかさのあるカッターマット。適当の堅さ、柔らかさが、金属を曲げるのに合う。
始めは、デザインナイフの柄の部分で押しつけ、転がしてみた。


うん、なかなか良いぞ。それなりの雰囲気を持ったアーチになる。
しかし、デザインナイフの柄はそれなりの太さがあるので、希望のアーチまではたどり着かない。
もっと半径を小さくしたいのだが、、、、。

もう一度テーブルを眺め、色々な道具を使ってみるが今ひとつしっくりこない。
ヤスリの柄のグリップ部分は半径が小さいが、シリコンで太くしているので、柔らかく、クセを付けるに至らない。

けがき針などは細すぎて、力が入りにくい。

思い当たるものを色々使ってみるが、なかなか良いものがない。押しつけた力で歪んでしまうようなものだと曲げられない場合が多かった。

視界に入ったのはピンバイス。堅くてしっかりしている。半径はナイフの柄とさほど変わらないが、、、、、、



試してみてビックリ!!
面白いように曲がる。そして綺麗に!!!
どうやらピンバイスのシャフトに施された滑り止めのギザギザが功を奏しているようだ。
力が、ギザギザの頂点に集中するおかげで、緩やかではあるがその部分が折れるような効果がある。
おー、綺麗にカーブする。



出来上がったエッチングの端に瞬間接着剤を付け、ラジオペンチで挟む。
ペンチにも接着されてしまうが、気にしない。上手い具合(力任せ)に剥がす。
完全な接合とならないので、接着剤は剥がれやすく、気長に押しつけた方が良さそうだ。
この間に、円を指で成型したり。折り曲げ部分の曲げを済ますことも出来た。


こちらが完成品。
プラパーツに比べ、明らかに薄くシャープに出来上がる。


で、ホイールに接着。


8輪のホイールがそろい踏み活躍したピンバイスと共に。


というわけで、足回り完成の記念写真。

エッチングには苦手意識があり、今回の作業も、かなり難関と思われたが、創意工夫で、何とかなるモンですな。
おそらくこういうものを綺麗に曲げるツール的なものも有るのかも知れないが、そこはモデラーたるもの、自作や、アイディアで切り抜けるのも、楽しさがあって、一興。また、綺麗に仕上がると楽しいですね!!


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2012年6月12日火曜日

エッチングパーツを巻く

自慢じゃないが、私はエッチングパーツを組むのが下手だ。

エッチングパーツを綺麗に曲げるのも下手だし、瞬間接着剤でくっつけるのも下手だ。

ちなみにエッチングとつきあうようになったのは、出戻り後が初めてだし、瞬間接着剤も出戻り以前のプラモデル業界ではあまりポピュラーではなかったような気がする。

しかし、昨今は「プラモデルをリアルに作る=エッチングパーツを使う」が常識になっているようで、リアルに作ろうと思うと、心の中では「これはプラモデルじゃないなー」などと思いながらも、どうしてもエッチングとつきあわざるを得ない。


「ストライカーICV」の進行具合だが、インテリアキット自体は一応ほとんどのパーツを貼り終えた。
現状のままだと、「キットを組みました。」という状況で、個人的にはもっと自作パーツでディテールを上げていきたいなーという気持ちだ。

でも、そういう作業は、程度問題もあるので、ちょっと考え検討してみたいなー、ということで、取り合えず「外装」。本来のプラモデル。つまり、トランペッター側の ストライカーICVの作成にかかっている。

最初にアナウンスしてある通り、トランペッター 1/35 M1126 ストライカーICVの購入時にいっしょにトランペッター純正のアップグレードパーツを購入している。

このアップグレードセットは、主に、、、、というか、ほぼエッチングのセットとなっており、不慣れな私にはハードルが高い。

このエッチングセットにはちゃんとした取り付けの説明書が付いているのだが、ストライカーICVの説明書と比較しながら、着々と進めていかないと、エッチングがあるのにプラのパーツを付けてしまったりしそうなので、要注意だ。

で今回の問題。

エッチングの説明書にはこうある。


この部品は、ストライカーICVのステアリングが切れる前4輪と駆動のみの後ろ4輪の間にある出っ張りに見える部分で、収納ボックスになっているパーツの一部だ。

製品に同封されるプラパーツは全くシャープさに欠ける出来で、ここは是非、エッチングを採用したい。
この収納ボックスは底辺の短い台形柱形状だが、この短い変の部分が可動部となっており下に向かって開く構造だ。

説明図を見る限りこれは、「蝶番(ちょうつがい)」か?いまいち分かりにくい。

上図のパーツに相当するのがこちら。




どうやら「0.5mmの線にこのパーツの出っ張り部分を巻き込んで蝶番にしろ。」という指示らしい。

これは試練か?きっと私の日頃の行いが悪いから罰を与えたに違いない。

しかし、実際困った。
こういう事はエッチングでは良くあることなのかも知れないが、私は経験がないので、どうやってこのエッチングを綺麗にカールさせ、線に巻き付けられるのか思いつかない。

いきなりペンチなんか使ったら、カクカクになりそうだし、、、、しばし考える。


まずはこんな感じで、エッチングパーツをカッターマット上に移動。私の使っているカッターマットは適当に柔らかいので、単純に「ギュッ」と押しつけたら、やんわり曲がるのでは?と言う発想。

逆に、エッチングパーツをフレームから切り出す時は、このカッターマットはあえて使っていない。
理由は、柔らかいのでエッチングパーツがマットにめり込んでしまいズレて、バリが出やすいからだ。


こいつをピンセットのケツでグッと押す。少しずつずらしながら繰り返す。


おっ、何となく良い感じに曲がった!でもまだ不満なので、こんどは実使用の0.5真鍮線を載せてまた、上から押しつける。


仕上げはピンセットで巻いていった。意外とすんなり出来る。


取り合えずそれらしいものがセットで出来た。


真鍮線はいったん抜いて再び2こ組み合わせながら差し込んだ。
このエッチングパーツなかなか精度が良くピッタリかみ合った。精度が悪いとかみ合わないあげくにヤスリなんかと格闘して、せっかくの加工をつぶしてしまいそう。


だいたい、こんな大きさ。爪楊枝の頭より小さいが、実車写真を見るとこの蝶番はこんなに大きくない。過剰モールドとも言えるね。
ただし、この蝶番、丁寧にしっかり作り、接着できれば、実車同様に開閉可能のリアル蝶番となる。
ギミック好きにはたまらないかも。


しかし、今回は開閉の予定はないので、真鍮線を指した時点で、ずれないように接着し、元になるボックスにも接着した。


これで目標の収納ボックスの出来上がりである。前述の通り丁寧に作れば開閉も可能だし、フタやロック用の突起もパーツ化されているのでオープン状態の表現も可能である。

ちなみに、0.5mmの線はディテールアップセットに含まれているものはプラ製の棒だが強度や作業性に疑問があったので、手持ちの真鍮線0.5を使用した。
おっと、今回の作業は自分的には、まあまあ満足できたが、「このやり方がいい」とか「オススメ技法です」とか思っているわけではない。逆に「こうやればもっと便利だよ」なんていう情報があったら、ぜひ教えて欲しい。


今回使用のキット、パーツはこんな感じ。

今回エッチングの話とセットで、瞬間接着剤の話もしようと思っていたのだが、出来なかった。
その辺は次回と言うことで、、、


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2012年6月9日土曜日

レビュー パンダホビー 1/35 M-ATV MRAP



簡単なキットレビューをしたいと思うが、その前に、プラモ事情の話。

昔っから、「若いときは時間があるがお金がない。大人になるとお金は出来るが時間がない。」と言われる。まさにその通りで、プラモデルくらい自由に買うお金には不自由しないものの、作る時間が取れないのが実情だ。

とは言っても、プラモデルを片っ端から買うほど、潤沢に資金があるわけではない。学生の諸氏から比べれば多少余裕はあっても、無駄遣いは禁物の昨今。自分が作る模型のペースなども考えながら購入対象は吟味したいと思っている。
出来ることなら、箱が山積みになっているなっているような状況は避けたい。

しかし、タミヤの現行商品のように常に手に入りやすい模型ばかりではない。
今の市場の動向を見ると、海外の新製品は、登場時に大量入荷、その後品切れを繰り返しながら定期的に入荷され、人気の下降と共に入荷は難しくなっていく。
なんとなく「今購入しないと今後出会える機会は無いのでは?」みたいな不安感に常に襲われてしまうのだ。

タミヤのスポット再販も同様で、一回品切れになれば、次の再販時まで入手が難しくなるので、「作りたい!」と思うと、現行の作成キューが並んでいても、つい手が出てしまう。
モデラーの悲しい性と言える。

と言うわけで今回購入したのも、「現用をメインに据えるモデラーとして是非作ってみたい!」と思った

パンダホビー 1/35 M-ATV MRAP 対地雷装甲機動車

である。


ちなみに私が購入したのはパンダホビーであるが、「M-ATV」に「キネティック」に競合製品がある。



キネティック 1/35 M-ATV 米陸軍 全地形対応対地雷軽装甲機動車


「パンダホビー」と「キネティック」製品の違いは、私も両製品を比べたわけではないので、何とも言えないが、エッチングを大量投入してリアル指向の、「パンダ」に対し、極力エッチングなどを廃し、「プラモデルを作る」というイメージの「キネティック」。どちらも魅力的だ。

結果的にサードパーティーのエッチングパーツは「キネティック用」が多くそういったものを絡ませて作ってみるのも楽しそうだ。


「パンダホビー」について

今回の「M-ATV」が第一弾となる中国の新興メーカー。詳細は全く不明だが、、、、ま、どうでもいいか!?
パンダホビーの名の通り箱絵も、白黒に実車イラストという非常にシンプルなもの。
どことなく、AFV Clubを彷彿とさせるが、こちらはさらにシンプルなイメージ。
箱は、上箱、下箱ともに折り返しのある組立箱という丁寧仕様。
全体的に「リアル指向」「丁寧な製品」というイメージを伺わせる。




「M-ATV」について

M-ATVは正式には Oshkosh M-ATV。 オシュコシュM-ATVはまだ、米軍の正式番号すらもらっていない車両ではあるが、事実上のハンビーの後継車両といって良いだろう。

M-ATVの話をするとき、どうしても避けられないのがMRAP(エムラップ)の話。エムラップは米軍の策定した規格「Mine Resistant Ambush Protected 」。
地雷や待ち伏せ爆弾に対する耐性規格だ。

現状の米軍車両に対する最大の驚異であり、従来型であるハンビーの最大の欠点といえる待ち伏せ爆弾。
小型の対人地雷などと違い、破壊対象の幅は広い。廃棄された、対戦車弾などを利用して作成されるために、製造コストは安いが、破壊力は無差別的であり、また大きい。この「待ち伏せ爆弾に耐性を持った車両でないと今後は困るぞ!」という規格がMRAPである。

詳細は、書かないので興味がある人は調べて欲しいと思うが、結局のところ、これまで米軍は、軽車両において、あまりにも便利な「ハンビー」という車両に頼りすぎ、ハンビーを改良し続け、あらゆるタイプを生んできたが、それが限界に来ていることを、認めたという感じ。

ハンビーは優れた車両で、便利であったが、本来の目的以外に使い回されたため、装甲性能の不備が変な形で強調され、メディアにも報道されたため、早急に変えざるを得なかった。
そのため、mrapの規格を策定したものの、その規格も完全でないまま、ハンビーを次々と更新しているのが現状のようだ。

この車両もそういう意味では、後に大きな変更になる車両なのかも知れないが、現状では、かなり支持されているようで、米軍のアフガニスタン現地写真などを見ると、mrap車両としては、圧倒的にこの「M-ATV」と「MaxxPro」の画像が多い。

アメリカの著名人と共に、、「このジープ、でかっ」

キットについて

やっとキットにたどり着いたぞ。
オリジナルの写真をいくつか。

 まずは、タイヤ。
単純なモールドでなく、空気圧の雰囲気まで表現されているタイプ。ストライカーICVのタイヤもAFVクラブのヤツは、こんな感じだった。大変リアルでgood






個人的に大変感心したのはインジェクションのピン痕が「無い」または、「上手く逃がしてある」こと。
上段写真はドアーだが、表裏共にピン痕無し。
中段は、ガンナーのルーフだが、ピン痕を上手く逃がすため、小さなランナーを追加して、ここにピン痕を乗せてある。
下段はリアフェンダー。このように「万が一でも裏が見える可能性がある」部分はピン痕を逃がす工夫がなされている。



こちらの写真はMRAP固有のアンダーガード。
この部分は、車体側に面するため。ほとんど見えない。表面にピン痕は全く無く、裏側にピン痕が見られるが、その量は微少。目立たない。
ま、ここは完成後全く見えない部分ですから、問題有りません。



こちらは、同梱されているデカールとエッチングパーツ。
エッチングの量は多い。この意義があるかどうかは、今後組み立ててみないと解らないなー

で、最後に説明書、「ユーザーズマニュアル」ってかいてますね。



かなり緻密でパーツ数も多いので説明書も細かいです。24ページモノクローム本。
かなり細かいですが、説明はシンプル。場合によってはどこに接着すべきか?エッチングの組立方など、迷うケースもありそう。

一番驚いたのは、、、、、、、

実はこの説明書、塗装説明が一切無いんです。
こんな説明書初めて見ました。
普通なら、海外のメーカーといえど、「クレオス何番」みたいな指示がされていますが、一切ありません。

実際のところインターネットやら資料本やらこういう部分には全く困らないのですが、指示されないのも不思議な感じです。
プラモデルの塗装指示は、そのメーカー固有の解釈があって大変楽しいのですが、、、、


総括としては、まだ、全く組んでいないのでなんともいえない部分も多いのですが、「すごいですパンダ」。

まあ、そこそこにバリもあり、説明書も適当な部分有り、の微妙な部分も有りますが、どこよりも早くモデルナンバー無しの新型車両をモデル化。
ピン痕無し、大量エッチング。基本的に言うことありません。考えられてます。

このスタイルの模型で、「パーツが全然合わない!」、「めちゃくちゃ歪んでる!!」なんてことは考えられないので、まだ作ってませんが素晴らしいキットに違い有りません。

パンダホビーはどちらかというと「リアル路線」、ドラゴンのような、「エッチングでもなんでもいいからガンガン使ってリアルなキットを作るぞ」という方針に感じられます。

ただし、模型の真価は「作ってなんぼ」でしょう!自分で手を入れてからまたレビューしたいと思います。!!
まだ、制作開始の予定はありませんが、じわじわ作りながらお伝えしたいです。


ではまた。


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