2012年10月13日土曜日

ヤスリの話。

久しぶりの更新。
前回から2ヶ月以上が経っている。
(「もしかしたら」だが、)定期的にチェックしている人がいたら、申し訳ないことをした。
心から謝ると共に、今後の作業の進捗に期待して頂きたいと思う。ごめんなさい。

模型の作業が進まなかった理由は、単純に「仕事」。
家族のある私にとって。いや多くの人にとってそうだろうが、仕事は捨て置くわけにはいかない。
この2ヶ月間は昼、夜みっちり仕事に従事した。

9月の末から少しずつ余裕が出来て、作業を再開しているのだが、なかなかどの作業も中途半端で、しっかりした記事を書けずにいる。

で、今回は軽いネタとなるが、次回は作業の進捗を紹介できるであろう。

タイトルの通り、ヤスリの話。

実は以前からちょっとだけ気になっていて、書くべきかどうか?悩んでいたのだが、今回つなぎ的に書くことにした。

わかりやすく言うと、「ヤスリは押して使いましょう。」それだけの話なのだが、、、、。

以前も書いたのだが、私は小学生のときから、プラモデルを作っていたので、ヤスリも当時からよく使った。
高校生になって、友達と一緒にミニバイク(50ccね!)のレースにはまり。夜な夜な友人の鉄工所に集まっては、レース用のバイク改造に明け暮れた。

我々が出場を目指していたのは、「改造有り」のクラスだったので、エンジンの内部。特に吸気系、排気系のポートをピカピカに磨く作業(「ポート研磨」という)なんかもしたもんだ。

そのとき、鉄工所の息子である友人に、「そんなヤスリの使い方したらダメじゃないか!」としかられたのだ。

彼の言うことは理にかなっており、私は間違っていた。
私は小学生の頃から良くヤスリを使っていたにも関わらず、高校生になるまで、正しいヤスリの使い方を知らなかったのだ。

・・・・・・・・・・・

ヤスリの正しい使い方は、本来は「目」を確認すべきだが、一般的に取っ手が付いているタイプなら、親指の方向にヤスリが来るように持って(逆手には持たないと言う意味)、ヤスリ掛けする面にヤスリを当てたら押して使うのが正しい

「ギーコー、ギーコー」と往復力を込めて使ったり、一生懸命手前に引いて使うのは誤りだ

理由は簡単でヤスリには「目」という一定の方角に刃が付いているので、逆に引いては良く削れないだけでなく、「目/刃」を痛めてしまう。ヤスリの寿命を縮めてしまうのだ

←動かす方向vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv-----------こちらが取っ手側

      --------------------------------------ここがやすられる面

上の図のようにヤスリの刃には向きがある。
ヤスリを使ったことのある人なら、逆に引くと、あまり削れないのは感覚的に解るだろう。
削れないのは刃の向きが逆になるからだ。

また、刃は、正しい方向に差し込むと、思う通りに切れたり、削れたりするが、逆にして堅いものに押しつけたりすると、とても刃こぼれしやすい。つまり刃物の寿命を下げるのだ。

また、上記の通り、ヤスリには「ヤスリ掛けするのに適した堅さ」というのがある。
「プラスティック」には「プラスティック用」があるし、「木」には「木工用」があるし、「鉄」には「鉄鋼用」がある。
目の前にたまたまヤスリがあるからと言って、何でもガリガリ削ると、能率が上がらないか、すぐに目がつぶれてダメになる

ヤスリは正しい局面で正しく使おう!


・・・・・・・・・・・

私が、今回お話しするのはたったこれだけの話。
つまらない。

ただ、こういう話というのは、知っている人にとっては、極めて当たり前の話だが、知らない人にとっては「え?そうなの!」という話になりやすい。
当たり前すぎて、積極的に教えようとする話では無いからだ。

なんでも、そうだが、道具は正しく使うと、能力を発揮し、長持ちする。間違った使い方や違う目的に使うと、割とすぐ壊れる。理由は簡単。「そういう風に使うようには出来ていません。」

最後に愛用のヤスリを紹介しておこう。あまり特別なヤスリではないので、自慢にはならないが、目がしっかりしており、力加減によっては豪快に綺麗に削れる良いヤスリです。

タミヤ 74046ベーシックヤスリセット
タミヤ 74046ベーシックヤスリセット
価格:504円(税込、送料別)

なお、上記の使い方に当てはまらないヤスリもある。
鉄製の基材の上にダイヤモンドの粒子を接着してあるタイプのヤスリだ。
このヤスリは、原理的にサンドペーパー、紙やすりと同じタイプ。
このヤスリに目の方向は無く、色々な方向に動かして削ることが出来る。

造形村 ダイヤモンドヤスリ5本組
造形村 ダイヤモンドヤスリ5本組
価格:1,260円(税込、送料別)

最後に、サンドペーパーの話。

3M耐水ペーパーソフト(1200番)
3M耐水ペーパーソフト(1200番)
価格:63円(税込、送料別)

私がよく使うのは、上記のような「耐水ペーパー」。
400番くらいから、600番、800番、1000番、1200番、2000番くらいを用意しておく。
いきなり、全部揃えるとそれなりの値段になることもあるので、初めは、粗目、中目、細目くらいで良いかも。

耐水ペーパーの特徴は、水やオイルを付けて研磨できる点。水を付けると目の間に削られたカスが詰まりにくく、粒子も取れにくい。結果的に長持ちする。2000番くらいの細かいペーパーの場合は特に効果的だと思う。

また、水を付けないで使った場合でも、普通のサンドペーパーに比べ粒子の接着がよいのか長持ちする気がする。
是非使ってみて欲しい。

つなぎだったのに長い記事なっちゃった。


関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ

0 件のコメント:

コメントを投稿