2012年3月23日金曜日

M1の小さな部品を作る。

「新しい作品に取りかかりたいなー。」などと思ってはいる。
作りたいものが沢山あるためか、イマイチ焦点が定まらない。
複数の計画はあるのだが、どれも、「発注済みの商品が届かず、作業にかかれない。」、「手元にあっても、その作品へのエネルギーが湧いてこない。」、「作りたい作品の長いプロセスを想像して、どういう風に作品にはいって良いのか解らない。」、「塗装に集中したいのか?細かく組み立てたいのか、自分の方向性が見えてこない。」ってな感じで、集中できない。

「フィリップ・マーロー」シリーズで有名なハードボイルド小説家「レイモンド・チャンドラー」は、執筆中の作品が停滞して、スランプになっても、毎日、原稿に向かう時間を決めて、書けても書けなくてもデスクに向かったそうである。

すばらしい。私もその辺を見習って、取り合えず模型作りに向かうことにした。
幸い、探せば模型は沢山転がっている。
エッチングパーツどもにウンザリして放置状態だったDragon M1A2sepの副武装、M240を作成してみた。



 弾薬ケースマウント部、銃自体のマウント部の2つのエッチングパーツの他、7個のプラスティックパーツからなるシンプルな構成ながら、非常に細かく、銃口にもしっかり穴が空いている。
細い銃身や、トリガーとなるハンドルは細く要注意である。

ちなみに、弾薬ケースのマウント部分は初めからモールドされており、そのまま接着するか、エッチングに置き換えるか選択できる。

また、銃マウントの部分の下に見える小さな「ポッチ」は1つのプラパーツで出来ており、めちゃくちゃ小さい。私がこれまで作ったプラモデル部品の中で最小部品といって良い。

銃の下に見える大きな半月形の部品で銃を挟むようにして作成するのだが、これがまた合わない。切り欠きになっている部分を加工し直して慎重に接着した。
この部分はどうやら銃のバランスを取るための「重り」のようだ。接着後丁寧に接着線を削った。

弾帯は、実車写真を真似て、縦にグチャグチャ押し込む。振動などの関係で整然と入っている時間は短そうだ。「火であぶると、せっかくのモールドが壊れる」と思いラジオペンチで慎重に曲げた。

かなり慎重に作業をしたためか、たったこれだけの作業に3時間近くかかってしまった。

しかし、なかなか楽しい作業だった。ドラゴンのキットを組むとやっていることが不毛に感じたりし、はかどらず、ストレスを感じるが、「今日はこれだけでいいや」と小さいスパンで少しずつ進めるのが良い方法なのかも知れない。
自分の予測する作業ペースと、実際の作業ペースの誤差がストレスを生み出すのかも知れない。

あまりはかどらないことを前提に作業するのは、フィギュア塗装などでも有効な考え方だろう。
焦るとどうしても仕上がりに「粗末」感が現れてしまう。

小さな作業だったいくつか学んだな!俺!

そして、おまけ。

不覚にもM1A2砲塔後部のメッシュの一部を行方不明に。(T_T)
代替パーツを検索してみた。
こちらの商品が良さそうである。
編み目のサイズ判断が難しいのだが、おおよそいいのでは?


類似商品としてはハセガワのこちらの商品がある。
こちらは同じひし形で、ハセガワ同系列の中で一番編み目の粗い「Lサイズ」。表示寸ではこのサイズでもアメリカ車両1/35には細かすぎる気がする。



でかいエッチングの網が行方不明になるとは!ショックだ。

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4 件のコメント:

  1. 1025Humveeです
    ドラゴン社製は難しいのですか!!
    今まで、タミヤとフジミしか作ったことないので分からないのですがw
    ドラゴン製は造形が良い·種類がタミヤよりマニアックなどと聞いてるのですが、作るのが難しいと良く聞きます
    1/48ティーガーとキングティーガーを買ってお金がないのですが
    今度ドラゴン製のドイツ兵を買おうと思っているので
    作ってみてどんな感じでしょうか?

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    1. 1025Humveeさんコメントありがとうございます。
      日本は、長い不況に模型ブームでもありません。逆に中国は人口を背景に上向きです。
      模型業界も同じで、タミヤはなかなか新製品を出せませんが、中国企業(ドラゴン、トランペッター、AFVクラブ、などなど)は次々と新製品が出てますね。
      結果的に、マニアックな車両も多いです。

      しかし、組みやすさはでは圧倒的にタミヤが上ですね。直線が綺麗に出ているし、部品同士の合わせ目、ズレの無さ、遊びの少なさ、明確な凹凸で大変作りやすいです。
      また、説明書の親切さにおいても日本製が優れており、わかりやすいです。

      しかし、フィギュアや、車両の細かいモールドは、中国製も良いですよ。
      数あるメーカーの中でもドラゴンのフィギュアの「顔」は大変素晴らしい出来で、私も大好きです。
      まぶたなど顔の詳細モールドなどもシャープでしっかりしているので、私は大変塗りやすく感じています。もしかしたら、「モールドに合わせて塗るのは大変。」と感じる人もいるかも知れません。
      装備品など、小部品もとにかく細かくも彫り込まれているので魅力的ですが、リアリティーを追求したあげく、銃身が細かったり、強度に問題のある場合もあります。作業には注意が必要です。
      以前書いたレビュー
      http://militarymethod.blogspot.jp/2011/11/135-1944-45.html
      も良かったら見てください。

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  2. 1025Humveeです
    詳しく教えてくださり有り難うございます
    今度、お金が入ってきたらドイツ兵を買おうと思います!!
    お小遣いまで待ちきれませんww

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    1. 1025Humvee さんコメントありがとうございます。
      ドラゴンのフィギュアキットには、従来型(Gen1)の他、 次世代型(Gen2)。装備品や武装などのアクセサリーのみが次世代型の( Gen2 Gear )があり、箱の隅にロゴがプリントされています。
      Gen2 Gearの小物はマガジンポーチの裏側まで、「これでもか!」というくらいモールドが施されています。
      欲しいキットにより、世代(Gen)の選択は出来ませんが、参考までに。

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