2012年5月17日木曜日

ストライカーICV インテリアキット 欠品していたパーツ

さて、今回は「ブラックドッグ」製「ストライカーICV_インテリアキット(レジン)」の未封入部品の話。

今回のレジンキットはチェコのブラックドッグ製なのだが、こういうレジンキットを地道に作っている会社というのは大きな工場ではなくたぶん、小さな町工場、ないしは、個人の事務所の片隅で地味に作られているものと勝手に想像する。

わかりやすく言えば、ガレージキットの類である。
海外のガレージキットはたぶん日本のそれほどしっかりしておらず、けっこういい加減な部分も多いのであろう。(メーカーにもよると思います。たぶん)

そんなわけで私が使用したキットにも、「封入されていないパーツ」というものがいくつかあり、それらを自作した。
こういういい加減さを見ると、前回「壊れやすいパーツはいくつか重複して入っている。」「配慮がある。」と書いたが、それも、どこまでホントなのか不思議な感じだ。

まあ、いいや。そんな分けなので、海外のこういうキットを買って使いたい場合は、それなりの覚悟をした方が良いのかも知れない。
入っていなかったパーツがあったとして、それを取り寄せることも可能なのかも知れないが、手に入れるまでには嫌と言うほど時間がかかるだろう。

私は始めっから「そういうこともあるかな?」という感じで特に腹も立たなかったが、完全に入っていることを前提につきあってしまうと、ショックを受けることになるだろう。
それなりの覚悟で買おう。

さて、私のキットには(これまでのところ)、二つのパーツが封入されていないことを確認した。


一つは、コマンダーシートが取り付けられる「柱」になるパーツ。ストライカーICVのインテリアにおいてはエンジンルームと仕切る壁の他、唯一、フロアからルーフを結ぶパーツとなり重要な部品だ。


柱と言っても、単純な形ではなく途中で斜めに傾斜している。また、垂直部分はH鋼のような形状。
最上部はルーフとの接続のためか4本の細いシャフトが突き出している。

H鋼に当たる部分は0.5mmのプラ板を貼り合わせ作成。傾斜部は5mmのプラ棒を4本貼り合わせ厚み調整のため一部に0.5のプラ板を使った。貼り合わせた後、パテで溝を修正。

更にルーフの高さに合わせて、上下を削り、天板は0.5mmプラ板。のばしランナーでシャフトを取り付けた。
小さいモールドは1mm程度の穴。ピンバイスでそれらしい穴を。


後はキット付属のパーツ。エッチングなどを取り付けるとそれらしい形になった。



もう一つのパーツは致命的な事に「コマンダー用の操作パネルの一部」。
ストライカーICVには、コマンダー用に2つ、パッセンジャー(?)用に1つの液晶パネルが用意されている。
コマンダーから見て、正面左にあるパネルが欠品パーツだ。

突き出した鉄板状のものにディスプレーが取り付けられており、この左に、酸素供給用と思われるホースやらコード類が付けられたものがごちゃごちゃ付いている。


ディスプレー部はパッセンジャー(?)用のディスプレー(写真上)を、以前紹介した「おゆまるによる型どり方」で型どりして、エポキシパテを詰めてコピー。
(「おゆまる」による造形のコピー、作成で、以前は、ポリエステルパテでのコピーを紹介しているが、その後の経験で、エポキシパテを利用した方が、より気泡などの問題が発生しないと判断。エポキシパテの方がより美しく造形を取り出せる気がする。)

これをヤスリ等で手を加え、プラ板の上に接着。ディスプレーの固定及びホース類の固定部分をエッチングパーツの破片等を利用して作った。
ホース類のアタッチメント的なものを、伸ばしランナーに手を入れて作成して固定しておおよそ出来上がった。

今後、周辺のコードホース類が再現できればよりリアルになるだろう。


最後に、こちらはあったけど、使わなかったパーツ。


あまりにもヘロヘロな上、フック類壊れていて、使用を断念。運転席の仕切り板のような部品。
小窓の中央に見えるのはサスペンションを支える(?あるいはこの壁を支える)ためのステー。

サイズを測り、プラ板を切り出して似た形状を作ったが、後で天井に当たることが判明して削り下げたため、想像より小窓が大きく感じる。
パーツから切り取ったボルトを接着した。



ストライカーには、キットの小窓にあるような、ナイロンベルトを貼るための波形フックが、外装、内装、共に、非常に多く取り付けられている。
この小窓にもキットで、窓の上下に取り付けられているが、実車をみるともっと多い。

この辺を再現しようと思って、真鍮線を曲げてみたりしたが、サイズが大きくなってしまい、現在はまだ再現できず。
何らかの知恵を絞らないいけなそうだ。

ちなみに実車写真は下。左端の部分だ。



ちなみに現代AFVやジオラマを作る人にはいまさら説明する必要がないのかも知れないが、こちらのサイト「Prime Portal」は、現代車両、現代武器、戦場の写真がカテゴリ分けで非常に豊富。

現代車両の作成の資料としては欠かせない。
今回のストライカーICVのインテリアも、このサイトがなかったら作る事が出来なかったであろう。

ストライカー関係の写真はこちらのページに豊富にあるので、作成中の方は是非訪問して参考にして欲しい。



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