2012年2月27日月曜日

顔塗り!!その1(とほほ、塗料編)

今回は同時進行で2体作成している。
おかげであることが出来た。

いつも、「顔塗りの解説をしたいなー。」などと思っており、今回もそんな気分になった。

ところがいつもと同じように、写真をろくに撮らないまま一体目の顔塗り完了~~!!

「あー、いかんいかん。」いつも、顔塗りのプロセスを写真に撮りたいと思うのだが、いったんフィギュアの顔に向かってしまうと、集中して、写真撮るの忘れちゃうんだよね。
でも、今回はもう一つ顔があるのだ!



写真を忘れないように撮るぞ!!

とその前に、ざっとあらまし。

私は以前、完全に「エナメルカラー」を使って顔塗りをしていた。
しかし、どうしても私の塗り方との相性が悪いのか、かなり薄く溶いて使っているつもりでも、塗膜のムラの関係で、ガビガビになってしまうという悩みがあり、ミリテールフォーラムなどでもいろいろディスカスしたのだが、紆余曲折を経て、結局「アクリルカラーを使おう!」という結論に達した。

ちなみに、現在使っているのは「タミヤカラーアクリル」を使用時の状況に合わせ、「精製水」、「溶剤」、「リターダー」を使って薄める。という方法である。

一番頻度が高いのは、「精製水」で薄める方法。塗料の伸びが良くなり、乾燥が若干長くなる傾向にある。同時に、非常にマット(つや消し)に仕上がる。という特徴がある。
この方法の一番気に入っている部分は、パレット上に多めに集まっていると乾燥しにくいが、塗装して、塗膜として薄くのばされてしまうと、普通に乾いてくれ、作業効率が下がらない点。

タミヤでは塗装の際に水で薄めることは、勧めていないが、「塗料のビンに水を入れる」などという無茶なことをしなければおおよそOK。使用感も上々である。
ただし、感覚的にだが、若干塗膜が弱くなる気がするので、車両などではこの手法は使わないつもり。

次は、「溶剤」スタンダードな薄め方だが、私の手が遅いからか「溶剤の乾燥」は早く、出した塗料がたちまち使えなくなるので、ほとんどやらない。未乾燥状態で手を入れたり、半乾きの塗料を筆に撮ったりすると、せっかくの塗装が粉々に崩れるのも嫌いな点。
「溶剤」+「精製水」もたまに試す。やや、堅めの塗料を使う場合、このやり方の方が「塗料のキメ」が整う感じがする。

最近試しているのが、「リターダー」を使う方法。リターダーを加えると、確かに乾燥時間を大幅に
伸ばすことが出来て、確かに便利。


タミヤでは10%まで可用してよいとしている。
たしかに「塗料の伸び」は向上する感じがするが、全体的に「モッタリ」とした感じになる。
また、リターダーの溶剤としての効果は普通溶剤よりも強いようで、アクリル固有の「下塗りした塗膜を壊しにくい」という特徴が台無しになる可能性がある。
調子に乗って、リターダーのみで薄めると、「モッタリし続け」、「下地を破壊する可能性を増やし」、「塗装後いつまでも乾燥しない」と良いことがない。あくまでも、溶剤で適当に薄め、その上でリターダーをつかって時間延長をはかるのが正しい気がする。

ちなみに、リターダー自体がラッカー溶剤のような特性が強いためか、「精製水」との相性は今ひとつ。精製水で薄めたものの延長をはかりたいのなら、リターダーの使用は少なめに抑えるのがいい。

なんで、こんなアクリルカラーの説明をしているのか?というと、顔塗りを説明するに当たって、「使用している塗料」、「塗料に沿った技法」というのが、当然重要になってくるからである。

正直言って、私の顔塗り技術は、それほど高度なものではない。
「この程度の技法紹介するなよ!」って言われたらそれで終わりで、恥ずかしい思いをするのかも知れない。
でも、超絶顔塗り技法について、細かく説明してくれている、サイト、ブログなどは意外と少なく、私も出戻ってから色々調べたが、なかなか登場しないのが正直なところだ。
今回紹介する技法は、それほど高度なものではないが、それでも、「役に立った。」と言ってもらえたらとても嬉しい。

現在の、私の手法は、あくまでも「タミヤアクリルカラー」を主としたもので、同じアクリルカラーである「クレオス水性」や、「ファレホ」といったモデルカラー。「アクリルガッシュ」のような絵の具を使った場合、似たような効果になると思うが、同一とは言えないことを理解して欲しい。

出戻って、塗ってみて感じたことは、インターネットや本で得られる情報というのは、やっぱり「情報に過ぎない」ということだ。
どんな塗料を使っても、どんな技法を用いても、マニュアルに書いてあることをそのまま実行することは不可能だと思う。
今回私が紹介する方法も、一つの情報だと思って、試してもらえたら嬉しい。どんな塗料も、技法も、「自分に合う」方法を試行錯誤しながら見つけ出すのが重要だと思う。
かく言う私も、今回の技法を、色々な試行錯誤の中から導き出したものだし、今後も変わっていく可能性が高い。
いや、将来、「あのときはこんな風に書いたけど、現在はこういう技法を使ってます。」なんて紹介したいものだ。

あー、我ながら長い文章で、困っちゃうな~。顔塗り一回目は顔塗り入れず!!
次回から、塗装プロセスを紹介するお顔はこちら。

フィギュア作成の達人には、「インジェクションは、、」とバカにする人もいるが、私はそうは思わないぞ。

オマケに過去と重複するかも知れないが、ミリタリフィギュア塗り、顔塗りについて考えた塗料特性のおさらい。


ラッカー系(クレオスホビーカラー他)
非常に速乾のため、細かいフィギュア塗装にはやや向かない。
ただし、塗膜のプラへの食いつきが良いので、塗装の一番下、ベース作りには良いと思う。形成色を隠したり、発色向上のために、私もたまに利用する。
塗膜が強いので、(実際に手に持つ事が多い)大型のフィギュアではよく使われるようだ。

アクリル系(タミヤアクリル/クレオス水性ホビー/ファレホ/アクリルガッシュ)
現在一押し。匂いもきつくなく(全く無いものも)、筆も水洗いできるので便利。塗料により結構特性が違ったりするので、注意も必要。

アクリル系非溶剤系(ファレホ/アクリルガッシュ)
アクリル樹脂をベースにする絵の具。溶剤が含まれていないのが最大の特徴で、模型塗料にくらべ粘性が高いため、チューブで供給され、水彩絵の具同様、水で薄めて使う。
絵の具自体に溶剤が含まれないので、「一度乾くと、上塗りしても、下色が溶けない」のが最大魅力。
そのため、フィギュア塗装においての主要技術も「重ね塗り」ということになる。
顔料成分が多いため、乾燥後表面がざらつく。つまり、基本マット(つや消し)に仕上がる。ツヤを出すときは、つや出し剤を入れるか、トップコート処理する必要がある。
アクリルガッシュは色の種類により退光性(光で変色)あり。

アクリル系溶剤系(タミヤアクリル/クレオス水性ホビー)
上記アクリル絵の具を使いやすく溶剤で伸ばしたもの。その気になれば蓋を開けて、筆を突っ込んですぐ塗れる。ただし、溶剤を含むため、長時間筆でなでていると、下色を壊す可能性はある。
樹脂成分が多いためか、基本はグロス(ツヤ有り)。つや消し色はマット剤を含んでいる。そのため良く攪拌しなかったり、加えた溶剤の量や、塗りむらにより一部又は全部がツヤ有りになったり、ムラになったりする(これはラッカー/エナメルも同じで溶剤型の特徴だろう)。
やや、泡立ちやすい特性もあるので、攪拌時ビンを振るのは御法度。
溶剤を含むとは言え、一度固まると下色は壊れにくいので、非溶剤系同様重ね塗りが主要技術になる。
水溶性があるので、筆洗いには水が使える。

エナメル系(タミヤエナメル)
他にハンブロールなどもあるが、特質は結構違うようだ。
タミヤエナメルは、他の溶剤型と大きく変わる点はないが、乾燥が遅いためじっくりとフィギュアを塗るのに向いている。また、溶剤の力で下色を壊しやすいという特性もある。
この二つの特徴は、欠点にも見えるがうまく利用して「モデル上で混色する」という技法が使われるようだ。
下地色が完全に乾く前に色を載せ筆で色の境界を調色することで、独得の色調/グラデーションを作る事が出来る。
また、同じ溶剤系でも、ラッカー、アクリルとは質が違うため、それらの塗膜を犯すことはない。
そのため、フィギュアのみならず、車両などでも「ウォッシング」と呼ばれる技法(薄く溶いたエナメル塗料をぬり、溶剤で拭き取る。拭き取れない部分に塗料が残る。)、墨入れ(溝などに流し込む技法)、に用いられる。

ざっとこんな感じ、いずれにしても、塗料特性、自分のスタイルにあった技法を見つけ出す、編み出すのが重要だぞ!

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