ま、いいか!
前回顔を塗装した2体だが、実は組んでいるときから悩んでいた点がある。
それは、
「ACUをUCPにするか?OCPにするか?」という問題だ!!
え?全然ワケ解らない?
よし、私は模型好きだが、ミリタリーマニア歴も長い、ここいら変をじっくりと説明してやろう!!
(いつものことで長い話になるので、どうでもいいやっていう人は読み飛ばしてね!!)
これまで当ブログでもアメリカ軍のデジタル迷彩パターン(グレー系)を「ACU」という呼び名で統一してきた。この呼び名は、日本ではこの迷彩柄の呼び名として比較的ポピュラーなものなのだが、実は大きな間違い。
「ACU」というのは「アーミー・コンバット・ユニフォーム」の略で、実は戦闘服の呼び名なのだ。
古くは「BDU」などというものがありこの呼び名も「戦闘服」という意味で使われる事が日本ではある。
しかし、この「BDU」という名前も「バトル・ドレス・ユニフォーム」の略。
「BDU」、「ACU」というのはどちらも戦闘服の形、形状デザインの呼び名である。
その辺の事情を良く理解していない、サバゲアイテム屋さんでは、「ACU」の「BDU」です。などと訳の分からない言い回しが普通に使われているが、これも完全な間違いだ。
現在米軍で採用されている戦闘服の形の名前は「ACU」です。
ベトナム戦争当時米軍で採用されていた戦闘服の形の名前が「BDU」です。
さて、ここまでは理解してもらえただろうか?
「じゃ、米軍のデジタル迷彩(グレー系)の呼び名は何なの?」ということになる。
以前も説明したことがあるが、これがUCPだ。「ユニバーサル・カモフラージュ・パターン」の略で、周りの色に溶け込むことより、目立たないことが重視してデザインしてある。
まあ、ここまではよい。「ACU」戦闘服には、迷彩パターンとしては「UCP」しか採用されていないので、迷彩パターンである「UCP」を「ACU」と呼んでも、日本では特に差し支えなかったのだ。
こちらが、UCPのACU。
ところが、ここ数年で事情が変わった。
UCPが、兵士の間であまりにも不評だったのだ。陸軍はユニバーサル性。つまり全地形でこのグレー系の迷彩を採用することで、これまで「砂漠」「森林」で分けてきた迷彩パターンを統一した。
でも、上の写真を見て解る通り、砂漠じゃやっぱり目立つよなー。
そこで、米軍はいったんはコンペティションでUCPに敗北したマルチカムをOCPという名前で採用したのだ。
こちらが、OCPのACU。
OCPは「オペレーション・エンデューリング・フリーダム・カモフラージュ・パターン」の略。
長い名前だが、これは、アフガニスタンでの作戦名をそのまま迷彩名に採用したもの。きっと良いアイディアが浮かばなかったんだろーねー。
OCPは採用に当たり、完全なマルチカムとは少しだけ配色に変更が加えられているそうだ。
私も、マルチカムのポーチやコートを所有しているが、どこがどう変わったのか?は見つけることが出来ない。この新迷彩の特徴については、後で書こう。
アフガニスタンで展開している米陸軍の間にこの新迷彩はかなりの勢いで浸透している。
ともに2012年アフガニスタン。
私の見たところ80%以上OCPが浸透してて、いずれUCPを見ることもなくなるだろう。
迷彩の説明終わり。
で、今回のフィギュアをどうすべきか悩んだ。
またUCPで塗って、「難しいデジタル迷彩についての考察を深めるのも悪くないなー。」などと思っていたのだが、結構簡単にUCP、マルチカムを採用することを決定した。
理由は、「インターネットで検索しても、まだだれかがこのOCUを塗ったのを見たことがない。」から。
んで、塗り終えた。(いきなり結果だけでごめんなさい。機会があったらプロセスも紹介します。)
この迷彩、塗るの難しい!!!
マルチカムの最大の特徴と言えるのは、グラデーションが採用されていること。
グラデーションが使われいる迷彩は非常に珍しい。
もう一つの特徴は、生地が工夫されており、自然界の「土」「植物」などに光の屈折、反射率を合わせてあるのだそうだ。
そのためか?マルチカムは、周囲の光に非常敏感で、光の具合でかなり違った雰囲気を与える迷彩パターンなのだ。
手前の兵士と奥の兵士では別のカモフラージュみたいに見えるでしょ。
実際私の持っているジャケットも光の具合で、「金色」っぽく見えたり「ピンク色」っぽく見えたり、非常に不思議な印象を与える迷彩パターンだ。
そんなわけで「どの辺の色を採用して良いのか?」「グラデーションをどう表現するのか?」悩みながら塗装を開始した。
やっぱり結果写真ばっかりでごめんなさい。
UCPで散々失敗しているので、実物の色をじっくり研究するのは止めて戦場の実写真のみに注目した。
すると見えてくるのは、あまり輪郭に注目してはいけないこと。光の下ではかなり曖昧で、不明瞭に見える迷彩だと言うこと。
もう一つは、グラデーションを使っていない二色、濃い茶色と、かなり白に近い色の二つは、輪郭が明確で特徴的であること。だ。
そこで、採用したのは、
- まず下地に不明瞭な3色迷彩を書く。「フィールドグレー」→「バフ」へのグラデーションと「フラットブラウン+フラットアース」→「バフ」へのグラデーションをつくるイメージだ。
- 「バフ」でウォッシングして、統一感/不明瞭さを出す。
- 「グリーン系」、「ブラウン系」それぞれの輪郭がはっきりした部分を書き直す。
- それぞれの、ダーク色を作ってシャドーを塗る。
- 「白」+「バフ」と「フラットブラウン」+「ブラック」でその上に迷彩を書き込む。
とまあ、こんな感じだ。
この作業の結果できたの上の写真達だが、ヘルメット一個塗るのに1時間もかかってしまった。無駄な作業が多すぎる。もっとシンプルに仕上げる方法を考えたいなー。
光の下のイメージで塗ったが、輪郭がはっきりして室内っぽいマルチカムになってしまった。
写真で見ると、それなりにマルチカムの雰囲気は出ているのだが、実は肉眼で見ると、色の多さが災いして、賑やかすぎる。なんだかよく分からない。細かすぎるのだ。
とっても悲しい状態である。
模型はやっぱり肉眼で見ての、それらしさを追求すべきだろう。
もう一度手を入れて、良い雰囲気を作り上げたいと思う。
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