2012年6月12日火曜日

エッチングパーツを巻く

自慢じゃないが、私はエッチングパーツを組むのが下手だ。

エッチングパーツを綺麗に曲げるのも下手だし、瞬間接着剤でくっつけるのも下手だ。

ちなみにエッチングとつきあうようになったのは、出戻り後が初めてだし、瞬間接着剤も出戻り以前のプラモデル業界ではあまりポピュラーではなかったような気がする。

しかし、昨今は「プラモデルをリアルに作る=エッチングパーツを使う」が常識になっているようで、リアルに作ろうと思うと、心の中では「これはプラモデルじゃないなー」などと思いながらも、どうしてもエッチングとつきあわざるを得ない。


「ストライカーICV」の進行具合だが、インテリアキット自体は一応ほとんどのパーツを貼り終えた。
現状のままだと、「キットを組みました。」という状況で、個人的にはもっと自作パーツでディテールを上げていきたいなーという気持ちだ。

でも、そういう作業は、程度問題もあるので、ちょっと考え検討してみたいなー、ということで、取り合えず「外装」。本来のプラモデル。つまり、トランペッター側の ストライカーICVの作成にかかっている。

最初にアナウンスしてある通り、トランペッター 1/35 M1126 ストライカーICVの購入時にいっしょにトランペッター純正のアップグレードパーツを購入している。

このアップグレードセットは、主に、、、、というか、ほぼエッチングのセットとなっており、不慣れな私にはハードルが高い。

このエッチングセットにはちゃんとした取り付けの説明書が付いているのだが、ストライカーICVの説明書と比較しながら、着々と進めていかないと、エッチングがあるのにプラのパーツを付けてしまったりしそうなので、要注意だ。

で今回の問題。

エッチングの説明書にはこうある。


この部品は、ストライカーICVのステアリングが切れる前4輪と駆動のみの後ろ4輪の間にある出っ張りに見える部分で、収納ボックスになっているパーツの一部だ。

製品に同封されるプラパーツは全くシャープさに欠ける出来で、ここは是非、エッチングを採用したい。
この収納ボックスは底辺の短い台形柱形状だが、この短い変の部分が可動部となっており下に向かって開く構造だ。

説明図を見る限りこれは、「蝶番(ちょうつがい)」か?いまいち分かりにくい。

上図のパーツに相当するのがこちら。




どうやら「0.5mmの線にこのパーツの出っ張り部分を巻き込んで蝶番にしろ。」という指示らしい。

これは試練か?きっと私の日頃の行いが悪いから罰を与えたに違いない。

しかし、実際困った。
こういう事はエッチングでは良くあることなのかも知れないが、私は経験がないので、どうやってこのエッチングを綺麗にカールさせ、線に巻き付けられるのか思いつかない。

いきなりペンチなんか使ったら、カクカクになりそうだし、、、、しばし考える。


まずはこんな感じで、エッチングパーツをカッターマット上に移動。私の使っているカッターマットは適当に柔らかいので、単純に「ギュッ」と押しつけたら、やんわり曲がるのでは?と言う発想。

逆に、エッチングパーツをフレームから切り出す時は、このカッターマットはあえて使っていない。
理由は、柔らかいのでエッチングパーツがマットにめり込んでしまいズレて、バリが出やすいからだ。


こいつをピンセットのケツでグッと押す。少しずつずらしながら繰り返す。


おっ、何となく良い感じに曲がった!でもまだ不満なので、こんどは実使用の0.5真鍮線を載せてまた、上から押しつける。


仕上げはピンセットで巻いていった。意外とすんなり出来る。


取り合えずそれらしいものがセットで出来た。


真鍮線はいったん抜いて再び2こ組み合わせながら差し込んだ。
このエッチングパーツなかなか精度が良くピッタリかみ合った。精度が悪いとかみ合わないあげくにヤスリなんかと格闘して、せっかくの加工をつぶしてしまいそう。


だいたい、こんな大きさ。爪楊枝の頭より小さいが、実車写真を見るとこの蝶番はこんなに大きくない。過剰モールドとも言えるね。
ただし、この蝶番、丁寧にしっかり作り、接着できれば、実車同様に開閉可能のリアル蝶番となる。
ギミック好きにはたまらないかも。


しかし、今回は開閉の予定はないので、真鍮線を指した時点で、ずれないように接着し、元になるボックスにも接着した。


これで目標の収納ボックスの出来上がりである。前述の通り丁寧に作れば開閉も可能だし、フタやロック用の突起もパーツ化されているのでオープン状態の表現も可能である。

ちなみに、0.5mmの線はディテールアップセットに含まれているものはプラ製の棒だが強度や作業性に疑問があったので、手持ちの真鍮線0.5を使用した。
おっと、今回の作業は自分的には、まあまあ満足できたが、「このやり方がいい」とか「オススメ技法です」とか思っているわけではない。逆に「こうやればもっと便利だよ」なんていう情報があったら、ぜひ教えて欲しい。


今回使用のキット、パーツはこんな感じ。

今回エッチングの話とセットで、瞬間接着剤の話もしようと思っていたのだが、出来なかった。
その辺は次回と言うことで、、、


関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ

0 件のコメント:

コメントを投稿