キットレビューをしていないので、いちおうレビューをのせておきたいと思う。
トランペッターは中国の新興メーカー。
ドラゴンにしても、AFV Club(台湾)にしても、中国系のプラモデル業界における勢力はすごいなーと感じる。
また、最近のズベズダ(ロシア)や、マスターボックス(ウクライナ)などを含め比較的マイナー系であった企業のパワーも、また、すごい。
これまで、「先進国」、「技術力」、「高品質で良い模型」という図式は成り立たなくなっている気がする。
これまでは、企画力と、量産性で勝負してきたメーカーが、かなり力強く品質も手に入れてきている印象だ。
さて、初挑戦のトランペッターだが、思ったよりも良い。
箱絵がやや、中途半端なので、はっきり言ってあまり期待していなかったのだが、ある意味、独得のシンプルさがあって良い。
パーツ数は「ドラゴン」ほど多くない。しかし、パーツ構成自体はシンプルで組みやすい。やたらと小さいパーツに悩まされることはないと思う。
「ドラゴン」M1A2Sepの際に感じたパーツエッジの微少な歪み、(直線が綺麗に出ていない)というような現象はあまり見られなかった。
また、なんと言っても組みやすさを重視しているのが製品から伝わってくる。
パーツ同士の突起をただの円筒状の突起にせず、制作者が向きに悩まなくて済むように半円形のような作りになっているなど、実際、「どっちに向けたらいいのだろう?」と悩むケースはドラゴンと比較して圧倒的に少ない。
また、個人的な感覚だが、プラ自体がドラゴンなどに比べると柔らかく感じた。
ゲートを処理する際に、カッターを入れると反対側を欠いてしまうことがあるが、トランペッターのキットは素材の柔らかさのおかげか?あまりそういうことはおこらない。
柔らかめのプラ素材は、強度の面では「難点」になるだろうが、明らかに加工しやすい。
形成線の見逃しを後で発見したような場合でも割と気軽に直したくなってしまうから不思議だ。
欠点もある。
全般的にモールドがシャープさに欠け、角が丸い傾向にある。金属らしいシャープさを重視するモデラーには嫌われるかも知れない。
また、「ピン痕」がはっきりしているのも欠点。
ピン痕は「出っ張り」のケースより、「へこみ」の場合が圧倒的に多い。さらにこのへこみからバリが突き出している場合も多い。
これは結構悩みの種で、ヤスリで処理だけでは済まず、「パテ処理」→「表面処理」を繰り返さないといけないため大変だった。
特に今回は内部表現も見せる前提なので、本来見えない部分の処理もしなければならないため、作業量は多い。
純正キットに含まれるエッチングパーツはそれほど多くはないが、「ここぞ」という部分の表現手法として採用されている。無駄にエッチングが多いよりはこれで十分という感じがする。
また今回、私が使用している純正のアップグレードセットも、なかなか詳細な作りで良く、組立時の精度も高い。前回お見せした収納ボックスもこのキットに含まれるものだ。
このアップグレードセットには、製品同梱のエッチングとダブるものも有るのだが、それらも詳細の作りがしっかり違う。こちらのアップグレードセットに含まれる方がモールドが追加されている。
また、折り曲げの溝が片面彫りではなく、ちゃんと折り曲げ方向に彫られているので、作業に悩まされることなく、仕上がりも美しい。
エッチングの他、プラ棒、真鍮線、真鍮パイプなどが同梱される。
こういう丁寧に作られたエッチングを使ったのは初めてでおどろいた(もしかしたらこれが当たり前なのかも知れないが・・・)。個人的には非常に好感を得た。
で、最後にM1126 ストライカーICVの選択肢について。
現状そこそこ簡単に手に入るのはAFV Clubと、Trumpeter。
違いははっきりあるので、選択は慎重に。
こちらはAFVクラブ。今は欠品時期おはやめに入手ください
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入手状況はどちらも、入荷、欠品を繰り返しているようだが、トランペッターの方が比較的安定的に入手できる。AFVクラブは、ストライカーの人気もあってか入荷後にすぐに欠品する傾向があるようだ。
(ちなみにこれはネットの話で、インターネット上で長期欠品状態でも、店頭では意外とすんなり手に入るケースもある。)
共にエッチングやアップグレードパーツなどはメーカー別になっているのが普通なので、その辺の入手状況、作成の方向性に合わせて選択すると良いと思う。
こちらのサイトで結構詳細な比較記事があるので、これから購入予定の方は参考までに参照すると良いと思う。
ちなみに、上記サイトの情報を見る限り、AFV Clubの製品が圧倒的に優勢な内容の記事になっているが、AFV ClubのM1126 stryker ICVは「傑作」と言われている製品のため、圧倒的にトランペッターは分が悪い。
関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。
(ちなみにこれはネットの話で、インターネット上で長期欠品状態でも、店頭では意外とすんなり手に入るケースもある。)
共にエッチングやアップグレードパーツなどはメーカー別になっているのが普通なので、その辺の入手状況、作成の方向性に合わせて選択すると良いと思う。
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ちなみに、上記サイトの情報を見る限り、AFV Clubの製品が圧倒的に優勢な内容の記事になっているが、AFV ClubのM1126 stryker ICVは「傑作」と言われている製品のため、圧倒的にトランペッターは分が悪い。
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