2012年2月13日月曜日

レビュー ドラゴン 1/35 M1A2 SEP

プラモデルの作成ペースというものは、 初めのうちはガンガン上がっていくが、 後半にいくに従って停滞していく。
理由は、 初めは、 部位ごとに作成に向かうことが可能だし、 基本的にやることが多いので、 「この作業の後、この作業」、「この塗装の乾燥待ちに、こっちの塗装」と作業が連続的に行われるからだ。
これに対し、完成を間近に迎えると、部位は一つに向かって集約されていき、作業量も減る。
「この塗装が完全に乾くまで作業できないなー。」となりやすい。

この解決方法として編み出された手法が、並行的に複数作品を作ったり、現在作の後半に新作を作り始めるという方法である。

この方法は、「時間の有効利用」と言う面では非常に効果的であるが、同時に魅力的な新作のために、完成間近の作品への情熱が減退し、完成までたどり着ない、 「未完成病」という病の発症原因ともなる。


どーだ。こういうアカデミックな書き方をすると、未完成病も立派な病気みたいに見えるだろー。

で、別に未完成病にかかったわけではない。
「ハンビー」も「RGB」も完成させるつもだ。
しかし、、、、「ハンビー」は道路に散らかすゴミのエポパテ乾燥待ちだし~、、、
「RGB」はエアブラシ作業の乾燥待ちだし~、、、、、

要するに「新作に入りますよ」って言う話だ。決して未完成病になんかかかってないぞっ!!


新作は、「新作アンケート」に数少ない、、、、いや、正確には唯一のレスポンスを頂いた「麦イチゴ」氏のリクエストにお応えし、(たまたまこちらの意向と一致していただけだが、)「M1A2」の作成となる!!。


今回は、毎度のことだが、初回と言うことでファーストインプレッションレビュー。

今回選んだキットは「ドラゴン 1/35 M1A2 SEP」だ。



ネット上ではやや入手困難になりつつあるが、ポピュラー商品なので、店頭などでは比較的簡単に手に入るのでは?というところ。

タミヤの比較的新しい作品「ハンビー」。タミヤの古い作品「RGB」ときたので、作ったことのない、タミヤ以外の新興勢力「ドラゴン」「トランペッター」の作品を作ってみたんだよねー。

ドラゴンはフィギュアはすでに何種類か購入しており、ヘッドを含む詳細モールドには好感を抱いていて、「あれだけのもの作るメーカーなんだからきっと素晴らしい模型に違いない」と、かなりの期待感を持って購入した。

まずは、製品の特徴。

  • パーツ数が大変に多い。
  • 非常に詳細なモールド。
  • エッチングパーツ付属。
  • 金属製の砲身付属。

エッチングパーツや金属砲身は最近のリアル系AFVキットにおいては主流になってきているが、私自身ほとんど触れたことがないので、更に期待が大きかった。


結論から言うと、やや残念な模型であった。

まず、第一に


意外と合わない。無駄に多いパーツ数。

驚いたのは、パーツの「合い」が以外と良くないこと。
昔のプラモデルのように、「パーツがゆがんでて全然合わない」と言うようなことはないものの、決してぴたり合うという感じではなかった。小さいパーツの合わせのための出っ張りが大きすぎてうまく入らなかったものも多かった。
また、「ここに合わせてね」という感じに「切り欠き」が加えられている部分が少ないため、「右?左?中央?どちらに寄せて接着したらいいの?」と戸惑う部分がかなり多かった。


上記写真の「切り欠き」はご覧の通り実車にもあるもの。しかし、こういうリアリズムも「パーツが合えば」こそだ。


また、評価の分かれるところと思うが、パーツ数がやたらと多い。
上写真はエンジンルームのボンネットに当たる部分だが、実に7枚のパーツで構成されている(エッチング、小パーツ除く)。
(エンジンは無いが)ボンネット各部位の空いた状態を表現したい人にとっては有効なパーツ分割かも知れないが、私には作りにくいだけだった。「説明書の不味さ」、「微妙なパーツの合いの悪さ」と相まって、印象は悪い。
1枚パネルでどこに問題があるのだろう?これで各パーツが「ピタリ」と合えば不満もなく「さすがドラゴン!!」って言う話になるのだが、微妙な隙間が出来るくらいなら、「モールドで表現してもらって良かったんですが、、、」という気になる。


不味い説明書。

キットに付属する説明書は、ドラゴン作品に定評のある出来の悪さ。
本作固有なのか、ドラゴン製品共通なのかは不明だが、本キットの説明書は、パーツが多い割に解説のステップ数が少ない。結果的に1ステップ当たりの作業量が多く、その接着順や、精密な位置に対する指示が少ないため、非常に混乱するケースが多かった。
インターネット上から写真を見たりして、考証。納得して接着できるケースもあるが、資料不足で、未だにどこに接着して良いか解らないパーツも多い。
「分かりにくい」「番号が間違えられている」程度なら、自力で何とかするところだが、明らかに指示ミスと思われる箇所もあった。
一番大きなメインのボンネットの接着指示は説明書上「ステップ6」となっている。
同時に上写真の右下の「ツールボックス?」と思われるパーツは説明書上の「ステップ8」での接着が指示されている。
しかし、この指示通り作業を進め、メインのボンネットを接着したところ微妙な歪みを感じた。そして、ステップ8で写真下のパーツを取り付ける際に、実はこのパーツがメインボンネットの下に潜り込んで接着されることに気がついた。歪みを感じたのはこのパーツの厚み分斜めに接着してしまったためだ。
正確には、この「写真右下」のパーツを先に接着し、その上でメインのボンネットを重ねて接着するのが正解だ。

W14が問題のパーツ

こうなってくると、説明書は全く信頼できなくなってくる。説明書を前後しながらも、周辺のパーツを一通り準備して仮組みし、どういう順番で組むかを自分で判断しながら作業する必要がある。
あー、こういうのもプラモデル作りの楽しみの一部なのかなー?

ちなみに、「図を見ても接着位置がよく分からないもの。」「図の接着位置が明らかに間違っているもの。」も数多く見つけられた。

実車写真を参考にしながら作業を進めないと、とんでもない完成品になる恐れアリ!!

海外の2流サイトでたまに見かける、極めて初歩的な日本語ミス。
「タソ」ってどんな色なんだろ~?ってあんた、一体何年プラモデル作ってんだよ!!

細かいバリが多くシャープさに欠ける。

極めて細かい、バリと呼ぶのもどうかと思える「歪み」も気になった。


どうやら、ドラゴンの、このキットは「形成線」がパーツの合わせ目、表面側に配置されているケースが多いようだ。ある意味形成のシャープさを出すために有効な方法かも知れないが、これに「歪み」「バリ」が出てしまうとどうしようもない。せっかくの細分化されたパーツ。実車両で言えば金属の合わせ目が微妙にゆがんでしまっているので、見栄えが悪い。
実際、この「歪み」を「直線」に直していく作業には結構時間がかかった。
些細なことだが、こういうヘロヘロ線がきっと全体を覆うと、結果的にリアリティからどんどん遠ざかる事になるのでは?と思い手を入れている。
「詳細なモールド」は多いに結構だが、私の要望としてはこういった、「パーツの合わせ目の直線」のほうが重要だ。こういった部分をしっかり仕上げた上で、「詳細モールド」を付けてもらわないと、そちらは評価できない!!

もう一つ気になったのはインジェクション固有の「ピン痕」。
○形状でモールド上に残るこの痕だが、このキットでは圧倒的に、「出っ張り」で残るケースが多かった。
プラモデルを作ったことがある人は、このプラもランナーが、型から押し出される際にピンで押すために準備されるこの、「ピン痕」が、出っ張り、へこみ、いろんなパターンで形成されてしまうことを知っているはずだ。
理想は形成面とフラットな面であるが、なかなかそうもいかない。本モデルでは、圧倒的に「出っ張っている」ケースが多かった。
ピン痕が凸ているのと、凹んでいるのを比較すると、モデラーとしては凸ているほうが嬉しい。
理由は、カッターやヤスリで削れば良いだけだからだ、凹んでいると、パテ埋めして削ってと作業量は増える。
しかし、これは見える面の話。見える面は綺麗に仕上げたいので、こういう作業をするが、接着面、見えないでは、出来るだけこういう作業をしたくないのが基本。
しかし、ピン痕がことごとく出っ張っていると、接着面においては邪魔になって理想的な接着が出来ないので、いちいち、削り取る作業が生まれる。凹んでいた方がずっと嬉しいのだ。
ことごとく作業を増やしてくれる、ドラゴンモデル君。ユーザーリサーチが足りないのではあるまいか?

私は別に、国産品やタミヤの肩を持つつもりはないが、こういう、詳細部分の出来は圧倒的にタミヤ製品に軍配が上がるといって良い。
というか、このモデルを作成することで、タミヤの凄さが解った気がする。「別に普通」と思って作った「タミヤ ハンビー」。実はすごく作りやすいキットだったんだなー。

エッチングパーツの存在はやや疑問。

最近の大型キットにエッチングパーツが付属してくるのは定番と言えるが、このキットも例に漏れず、エッチングパーツと金属砲身、加工済み針金などが付属してくる。

エッチングパーツはスケールなりの薄い鉄板の表現には向いていて、プラスチックだけでは表現できない詳細な表現が可能だが、反面、薄い真鍮板なので曲げてしまったりするとかえってリアリティを損ない、接着は「瞬間」中心となるので、「漏れ」は直接周囲のモールドを埋めてしまう欠点がある。
今回の主力は既出の写真でも見られるメッシュのグリルや、砲塔周りのメッシュが中心だが、写真のメッシュグリルは中の状況がよく見えるわけでも無し、あまり意味を感じない。このメッシュグリルより周辺にモールドされたボンネットのハンドル類を、モールドから金属パーツへ変更してくれた方が嬉しかったなー。
正直言うと、エッチングパーツというものにつきあったのは今回が初めてに近い。
真鍮板から切り出して、ヤスリでバリを取り、ピンセットと瞬間で接着するという作業は結構面倒くさい。というか、私には苦痛だった。

こういうのが、現代模型のリアリズムなのか?
私の印象としては「プラモデルとしてのクオリティを追求するために、詳細なエッチングパーツを付属しています。」という感じではなく、「流行り物のエッチングパーツを付けました。これを付けたらリアルになると思いますが、作業性まで面倒は見られません。」という感じ。
どこをエッチングにするか?という部分もややちぐはぐな印象だった。

ただ、これは、この模型の欠点ではないかも知れない。
エッチングがうまく付けられないのは、たぶん私が下手だからだろう。
何より不満なのは、
「実車はこうなっているなー、じゃ、ここをよりリアルにするために加工してやれ!!」という個人的な楽しみを奪われ、「この小さなエッチングを精密に切り出し、ここにピンポイントで接着しろ。」と義務的に押しつけられた感じ。

やっぱりエッチングというのはキットの付属するものではなく、リアリティ追求モデラーが別途購入したり、自作してみたりするものではあるまいか?、,,,



いろいろ、悪態をついてしまったが、別にドラゴンの悪口を言いたいわけではない。もちろん、利点と言える部分も有る。

モールドは確かにリアル

詳細なモールドは確かに、リアルで、溶接痕などもいい。
(ただし、模型そのものが合わないので、接着痕をパテで修正後、これらのモールドが生きてくるかは不明。)

マニアには嬉しいであろう選択肢

装備のいくつかは選択肢が設けられており、マニア、特定の車両を作成したい場合には、便利で嬉しい。
(ただし、今回はそういうふくらみは無し。また、装備の選択肢にはそれが、どういう意味のものなのかの記述が全く無いため、無知な私にとっては、どっちの装備を選択すべきなのか大変不明なものが多い)、、、、、、、、。

以上!!



総括

正直言って、私はこのキットやドラゴンの悪口を書きたかったわけではありませんが、結果的にこうなってしまいました。
関係者の方、ファンの方、お許しください。
あくまでも私の主観ではありますが、私は、このキット、お勧めできません!!
M1を作ってみたいのであれば、素直にタミヤを買うのが正解でしょう。
このキットの購入をお勧めできるのは、マニアの方で、「キットの歪みやパーティングラインをものともせず」、「作りながら一生懸命考証が出来」、「1mm四方以下の真鍮板にヤスリ掛けが上手に出来」、「狙った位置に正確に接着修正」出来る方です。

そうではない私にはストレスたまりまくりの作品です。
しかし、だからといって投げ出すわけにもいかないでしょう。じっくりと腰を据えて、修正を重ねながら辛抱強く作るしかないでしょう。
「なんでこんなパーツ作るんだよ~」と文句を言いながら今日も作成中です。

今日並べた数々の悪口も、すてきな完成品をお見せする日には,すてきな思い出となって、照れくさい感じになってくれればベストなのですが、、、、、


超長文にて失礼しました。

ちなみにこちらの商品、最近急激に入手が難しくなっています。
入手できるサイトを見つけたので紹介します。
■ドラゴン■1/35M1A2SEPエイブラムス【プラモデル】




関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ

2012年2月9日木曜日

ハンビーも作ってるぜ!

いろんなものが、 停滞してしまっているが、 本ブログの開始と共に制作されたハンビーも 未完成のまま。

完成が近づくにつれて制作ペースが低下していくのは、 私固有の現象か?あるいは、世の常なのか?不明だ。

ハンビーも棄ててしまったわけではなく、しっかり作業はしている。
「何やってんだ!」と怒られそうなので久しぶりにハンビーの作成記事を。

現在の作業はこちらのベースだ。

 ベース作りは初めから波乱に満ちていた。
ベースに用いている木材は。ホームセンターで売っていた。集成材。自分でギコギコしてみたが、端がしっかり出ない。
そこで、知り合いの大工にカットしてもらうことに。
さらにその大工から電動彫刻刀を借りて、中心を凹ますことに。しかし、これが失敗。
電動の威力は素晴らしく、効率が上がりすぎて凹ましすぎ。

その上にパテを盛って路面を作って行くが、へこみが大きすぎて、パテを大量使用。凹ます必要なかったなー。不足してパテを買い足すはめに、さらに、表面ならしに気を取られているうちに、アスファルト感を出せないまま終わる。

しょうがないので、初挑戦の「タミヤテクスチャペイント(アスファルト)」を使用。


当初、「弱いんじゃないか?」と心配していたが、そうでもない。充分に使える。
ただし、アスファルト表現としてはイマイチ。
このタミヤ テクスチャ ペイントという商品はアクリル塗料の中に独自の粒子が含まれているもので、塗って塗料が乾くと、粒子が表面に浮き出て、地形を作り出すというもの。
「草原」を表現するものには細かいピン状の粒子が含まれており、かなり面白い表現が出来そうに感じる。
ただし、どうやら、この路面を表現するテクスチャペイントは、「砂漠」と同じ粒状の粒子が含まれているようだ(つまり塗料の色が違うだけ)。
砂漠の表現には、たぶんかなり有効だろうが、路面としてはやや「?」の感じもする。

路面的リアリティは今ひとつだが、塗料やパテでは表現できない面白い効果が出るのは、事実。
興味のある人は使ってみる価値があると思う。

アスファルトの継ぎ目から、雑草が伸びているのをやってみたかったので、雑草を作成。
薄い紙、、、、手元にあった薄い紙は「宅配便の送り状の一番上(控え)」だったので、これを二つに折り、カッターを入れて、雑草の葉っぱを作成し、これを爪楊枝の先端(とんがり処理後)に一つずつ瞬間で貼る。


で、ベースにドリルで穴を開けて差し込んだ。
「無理矢理生えてきた」感は今ひとつだが、なかなか楽しい作業だった


アスファルトやコンクリートのように平板な部分(戦車などもそうだが)を、一色で「ベターッ」と塗ると、リアルに見えない。
アスファルト部分は、ダークグレーや、ジャーマングレーでコントラストをつけ、ハイライトも載せてみる。
プラ板製のコンクリートは、グレーで塗った後、ホワイトでドライブラシ、シェーディング風にコーナーを残す。
後は、サンド形の色で、吹き付けられた砂を表現してみた。
まだまだ、甘い部分も多く、もう少し手を加えたい。
手元に草を塗るのにちょうどいいグリーン系の色が不足しているので、もうちょっとかかるかな?

手を加えたら、またアップしてみたいなー。

関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ

2012年2月8日水曜日

RGB 進捗と停滞

案の定、完成を目の前にして、 作業は停滞中。 ハンビーの方も仕上げたいのだが、、、。
RGBの車体側は、 着々と作業をすすめ、 ほぼ完成を迎えている。
ディテールアップのために各種のホースワイヤーを追加中である。


 説明書にない追加ワイヤーは、ミッション部に、「クラッチワイヤー」、「回転計のワイヤー」
「リアのブレーキホース」、キャブレターに、「燃料ホース」、「スロットルワイヤー」。




燃料ホースや、ブレーキホースのような、オイル類が通過するホースはキットのホースを使用し、クラッチ、タコメーターのワイヤーは、0.5ミリの真鍮線を使用。
ここで、ワイヤーを取り回す場所が不足し初め、作業が困難に。
しょうがないので、スロットルワイヤーは、悩みに悩み、0.3ミリの「釣り糸 5号」を使用した。うーん、苦しかった。

この辺のディテールアップは、まあまあうまくいったんじゃないだろうか?しかし、塗装済みのパーツに作業を加えていくのは本当に嫌だ。塗装がはげてきたり、指痕がついてしまったり、本当に嫌な気分になる。
読者様からの強いリクエスト等がない限り、当分バイクは作りたくないなー。

さて、現在作業が停滞している、最大の理由は、バイク最大の見せ場である、タンク、シートカウル、などの「ピカピカのパーツを美しく塗る。」という部分だ(今回はエンジンが主役、カウルは付けません。)。
フロントフェンダーもこれに含まれるため、フロント周りも先に進んでいない。

初め、前回の記事に合わせて、筆塗りしてみたところ、それなりに綺麗に仕上がったのだが、ちょっと磨いてみようかと、欲を出して大失敗。
「やっぱりコンパウンドなどで光沢を出そうと思ったら、ラッカーだなー。」と思い、全て剥がす。
ホームセンターでそれらしいラッカーペイントを購入して、使ってみたが、これまた塗膜が弱い。

現在、「このまま塗り重ねてすすむべきか?」「クレオスラッカーを購入して、エアブラシに切り替えるべきか?」思案中である。

悩ましい!!

関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ

2012年2月7日火曜日

筆ムラとエアブラシについて

塗装について、 「どういう風に語ったら、 初心者に理解しやすいのかなー」 なんて、 考えている内 「まずは 道具について語る必要があるのかなー 」などという、 考えに達した。

しかし、 塗装に使われる道具なんて そんなたいしたものは無い。 「筆」と「塗料」、 あとは追加で「エアブラシ」か? 。 そんなもんである。
そういえば、私が出戻って、いろんな調査をしているとき、「初めてプラモデルを作ろうと思うのだが、エアブラシは必要?」みたいな質問を見つけたこともあったっけなー。

というわけで、塗装編の1回目としてこの、「筆塗り」、「エアブラシ」について考えてみた。

私は現在、下のタミヤのセットを所有しているが、出戻り以前、小学生、中学生時代、プラモデルを作っていた時は、持っておらず。中学の修学旅行かなんかのとき、旅行先でお小遣いを使わずに、そのお金を持って、模型屋に行った記憶がある。
エアブラシ本体で、この調子だから、当然コンプレッサーなんて買えるわけもなく、缶で対応だ。
あのエアブラシが持っている能力分の活躍をしてくれたのかどうかは疑問だなー。

タミヤのエアブラシセット、初めての購入ならやっぱりセットが得
というわけで、私の長い模型人生の中で、まともなエアブラシ、コンプレッサーを所有したのは今が初めてで、かつ、現在も「エアブラシが大活躍中だ。」とは、言い難い。
エアブラシは、確かに「独得の個性を持った面白い筆」ということができるが、決して万能ではない。
「スプレー代わりに・・・」という発想の人もいると思うが、缶スプレーなら吹き付ければそれで終わりだが、エアブラシは、その後必ず、「掃除」という結構手間のかかる作業が発生するため気軽さがない。

「ちょっとの筆ムラも嫌なので完全に仕上げたい!」と思っても、エアブラシのみで仕上げられる模型はないはず。一作品当たり、1~2本程度の缶スプレーを買う程度の資金力があれば、個人的には、「缶スプレーでも十分対応できるじゃないか!」と思う。


というわけで、もし私が初心者に「エアブラシを買うべき?」と問われたら。

「無いよりはあった方が便利だから、資金が潤沢にあるなら、買っても良いかも。」程度の回答だと思う。
「まじめに模型に向かって、何作も作り、どんどんうまくなりたいと思うなら、最初はエアブラシなんか買わずに、筆塗りでがんばるのが正解だよ!」と付け加えるだろう。

「エアブラシ」は確かに便利で面白い道具ではあるが、模型を作るならまず基本となる「筆塗り」の技量アップが基本になるだろう。筆塗りの世界はとっても奥が深いからね
筆塗りで、散々一連の作業し、それで、不満が出てきたとき、新しい、次の次元に向かうとき活躍してくれるのが、エアブラシなのではないか?と個人的は思う。

私の考えるエアブラシの購入動機としてとして適切と思われるのは以下の2点。

  • 作業効率を上げたい。
エアブラシは確かに、筆のようなムラが発生しにくい。その気になったら結構な厚塗り処理もできる。そのため、筆の場合(後述するが)「何度も塗り重ねて修正する」作業が無くなり制作上の効率がUPするのは確か。効率と美しさを同時に手に入れられる利点は大きい。
  • エアブラシにしかできない効果を使いたい。
エアブラシが、塗料を乗せる手法は筆とは全く違う。そのため、「筆で出すことが難しい効果」というのも当然ある。筆でも達人になると、「エアブラシ?」と思わせる効果を出せる人もいるが、エアブラシ固有の効果を出して見たい人、その効果を使いこなしたい一にとっては最強のツールになると思う。
私もエアブラシの代表的な効果である。「シェーディング」に次作で挑戦したいと思っている。


あまりうまくも無いが、「筆塗りでもこれっくらいできる」例。エンジンから前後に排出されるエギゾーストパイプに、ドライブラシで処理。
使っているのはタミヤアクリルカラーで、「チタンシルバー」「フラットブラウン」「フラットブラック」の三色のみ。濃淡は、塗料の希釈濃度と、筆へ付ける量で調整できる。


さて、
じゃ、なんで、みんなが、エアブラシをそんなに欲しがるのか考えると、やっぱりバイクや車、あるいはガンダムなんかを作った際の、「「筆ムラ」が嫌だからじゃないのか?」というのが私の結論。

で、
みんな嫌いな、そして筆を使う限り付きものの「筆ムラを無くすには?」と言う話が今回の本題になる。

考えられる「筆ムラ」を2つに大別してみた。一つは「色ムラ」。もう一つは「筆ムラ」である。図も作ってみた。
まず。色ムラであるが、筆で塗った場合塗装面はどうがんばっても、完全な均一にならない。
より均一に仕上げるためには、「塗料をできるだけ薄くして塗る」ことになる。薄くすれば乾燥していく間に、筆によるムラが均一化して筆による段差が失われやすい。
しかし、塗料を薄くすると、色自体も薄くなるので、パーツの色あるいは、下地色を隠蔽する能力が低下する。
白や黄色などの明るい色ほどこの傾向は顕著で、これを無くすために筆を使い続けると、乾燥が進むにつれ、表面が荒れていくことになる。
いつまでも色ムラにつきあうのは禁物だ。筆によって表面を均一にするのには限界があるので、ここは割り切って、「塗り重ねで隠していけばいい」と割り切るのが正解だと思う。

もう一つは本当の筆ムラ。これは下地色は完全に隠蔽されたが、筆で履いた後が残ってしまうために起こる。これもだらだらと筆を使っていると大変起こりやすい。

「筆ムラ」「色ムラ」ともに、その作業で一気に解決しようとするとろくな事は無いので、いったん作業を終了し、良く乾燥後に、「次の作業で解消していこう。」という余裕が必要である。

ちなみに、一発でこれらを軽減する手法に、「厚めにボッテリと塗料を乗せる」という方法がある。この方法は、塗料に厚みがあるので、色ムラも出にくく、乾燥が遅くなるため、筆ムラも起こりにくい。
しかし、個人的にはこの方法はお勧めしない。
厚く塗った塗料は、重力に引っ張られやすく、最終的にものすごい厚みの部分が出来てしまう。
また、乾燥が遅く作業が停滞し、塗料の種類によっては、完全乾燥後も塗膜が弱く、「塗料のより」などにより、指紋など作業後が大変出やすくなってしまう。

薄塗りと、乾燥を繰り返して最終段階にじわじわと向かうのが、正解だろう。
「色ムラ」は塗り重ねによって解消できるし、筆ムラも、あまりひどくないならトップコートにスプレーを用いることで、かなり隠すことが可能だ。

筆で塗る限り、大小の差は有れ「筆ムラ」からは逃れられない。

どうしても筆ムラは出来てしまうものなのだ。
ならばそれとじっくりつきあって、自分なりの解消法を見つけるのは楽しい作業だと思う。

かなり長きにわたっておつきあい頂ありがとう。
おおよそ言いたいことは書いたつもりだが、書きこぼれも多かろう。集中連載としたが、今後は普通に作成記事を書きながら、思いついたままに、初心者向きの記事を加えていきたいと思う。
私の作品を見て「いいな!」と思ってくれた方は、「どういう技法を使ったのか?」「実際にどうやるのか?」を気軽に質問してくれたらうれしい。

レスポンスいつでも待っているので書き込んでください。
今回はこれにて。




関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ

2012年1月25日水曜日

時間なし!

タイトルの通り、 ちょっぴり忙しい。
先週末は、 お仕事で、関西方面へ、 今週は会議だらけ、 来週は蔵王へ スキーを教えに行くことになっている。

そのため、 お見せできる進捗も乏しい。
模型ブログ仲間の皆様の新作や進捗を見ると、うらやましい、くやしい気分になる。

でも、まあ、自分を奮い立たせるためにも、ちいさな進歩の写真で更新するぞ。
初心者向け記事の関係で、進度のはっきりしなかった。「タミヤ スズキRGB500」。
現在は、塗装と組立が平行して行われる感じ。結構塗り進んだ部分も有る。
箱形状で、ほぼ組立後に塗装の出来るAFVに対し、エンジンをフレーム囲んだバイクモデルは、外側にパイプが配されていて組立後には明らかに塗りにくい部分が多く、塗装と組立を交互に行っていかないと、うまく仕上がらない。という、独自の難しさがある。


エンジン塗装後にフレームで囲みその後、フレームを塗装。
しかし、この後の組み立て作業が多く、フレームのグロスブラックの劣化が気になる。
塗り直しが必要かも知れない。クラッチワイヤーのステーをパテで自作。
プラグケーブルはやや失敗気味。


 ミッション部分(エンジン下)の指示色は「ガンメタル」、実車写真と比較すると「明るすぎるのでは?」と思い、「ガンメタル」+「オリーブドラブ」で暗さを出して実車に近づけた。
シリンダー部分(エンジン上)も、「フラットアルミ」に「バフ」を加えて、メタル感を抑え表面に白いサビが浮いている雰囲気を出して見た。共にそれなりにうまくいった感じ。
エンジンをフレームに組んだ時点で、セミグロスブラックをごく薄く水溶して、シャドー&汚れ感を書き込んだ。塗装技術がAFVっぽいので、雰囲気もAFVっぽい。


リアサス周りも、セミグロスブラックで、シャドーを書き込み細部を強調。
リアブレーキホース追加。「油圧ホースだから・・・」と付属ホースを使ったが、
もっと細いものを使うのが正解だったか?


古いプラモデルのため、裏がえぐられているエギゾーストパイプ。パテで修正。サイレンサーとの接続部は溶接痕を溶きパテで書いた。現在塗装開始。


このRGB500早いとこ完成させて友達にプレゼントしたい。
ついでに、ハンビーも完成させて、「どーだー」感じでUPしたい(現在ベース作成中)。

そしてなにより、新作に入りたいよー。欲深すぎるかな。

関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ

2012年1月20日金曜日

ディテールアップについて考えてみた。

塗装の話題に行く前に、 ディテールアップの話を少し書いておこうと思う。

もし、 モデルにディテールアップするのであれば、 塗装前に終わらせておくのが自然だからだ。 (場合によっては、塗装と前後しながらやったほうが、良い場合もある。)

モデルを組む際に、パーティングラインを消したり、ピン痕を修正したり、接着後の接着線を消す作業を紹介してきた。

これらも、ある意味ディテールアップに属するかも知れないが、一般的にはこれらの作業を、ディテールアップとは言わない。

パーティングライン、ピン痕というのは、模型の製造都合上に出来てしまった「模型固有のもの」であり、無論、実物にははじめっから無い。

この作業は、どちらかというと「プラモデルらしさを無くす。」という作業に属する。

これに対してディテールアップはその名の通り、「詳細の表現を上げる」ことを目的としている。

どちらかというと、「より本物に近づける。」作業と言えようか。

しかし、作業的にはさほど違いはないので、何もこんな厳密に分類する必要はないのかも知れないなー。

本稿は初心者を対象としているので、「初心者に向かってディテールアップかよ!」って思う人もいるかも知れない。
でも、私は、ちょっとでもやってみた方が良いと思う。
全てはステップ バイ ステップなのだが、自分なりのオリジナリティをこういう局面で与えるのは楽しい。
もちろん、しないなら、しないでOK。

塗装の技術や、こういったディテールアップの作業というのは、おそらく「本当の初心者」も、「すごいエキスパート」も、作業感覚はあまり変わりがないのではないかと正直思う。
「こうやったら、どうだろう?」と、試行錯誤してみるのが重要だ。

自分の出来ることには限界があり、その限界の範疇で「自分がどこまで今回のモデルにつぎ込むか?」それだけのことだ。
「今まで塗装したことがない人が、塗装に向かう。」のもしかり、「戦車のフェンダーに付いた泥汚れをこれまでより、よりリアルに表現するには?・・・」と考えるのもまたしかり。である。
それぞれの、「前作よりちょっとでも良く作りたい。」という前向きな感覚が模型作りの面白さである。
「今回は無し」というのも、もちろん「アリ」だと思う。


大きく脱線してしまった。


ディテールアップ」というと、「テクニシャンの持つすごい技術」っていう難しそうな印象があるかも知れないが、決してそんなことはない。
やり方にルールはなく、資料写真と、手元のモデルの詳細を比較して、「こうしたらもっと実物に近づく」と感じる箇所を発見して、出来るか出来ないかを判断、実行していくだけだ。

プラモデルは、作成上の都合や、強度を確保するための都合上、細かい部分が省略されていたり、再現されていたとしても細かい部分ほど大きめに作られる傾向がある。

太く形成されているシャフトを細い金属のもの(プラでもOK)に交換したり、試行錯誤で無かったモールドを追加するのが、ディテールアップだ。
もっと簡単な方法としては、ヤスリをかけてシャフトを細くしたり、鉄板部を薄く表現するなんていう方法もある。強度面でやや問題が出るものの、これも立派なディテールアップだ。

ハンビーではドアー裏、窓ガラスの開閉機構が省略されていたので追加した。
最近では手っ取り早く、「エッチングパーツ」を購入して、置き換えるという手法もある。
プラで出来たパーツを、金属パーツに置き換えることで、スケールに見合った、薄さ、シャープさを出す昔からある技法だが、それらパーツをカット済みで提供しているのがエッチングパーツだ。
はっきり言って高額だが、エッジングパーツの機械カットによる精密さはちょっと人間業では難しいので、バッサリ切り替えるだけで、リアリティーを出せるエッチングパーツを選択するのも手だ。

ただ、ディテールアップの楽しみの一つである。新たな技法を生み出すという部分が無くなってしまい、想像力で、作り出すという面白さが無くなってしまう。
また、「エッチングパーツ」自体の組立はなかなか難しくで、慎重やらないと、高いお金を出して買ったパーツ自体のをへし折ったり、組立に失敗することもある。
欠点、リスクもあると思ってつきあった方が良いだろう。

初めのうちは、エッチングパーツの購入を考えるより、自分で出来ることを探す方が賢明だと思う。そうやって削ったりパテで盛ったり、真鍮盤/真鍮線を使ったりしているうちに、確実にスキルはアップしていく。
自分で作ったパーツの数々に満足できなくなって「よりリアルにしたい!!」っていう欲が生まれて来たときに選択するのがエッチングパーツではないか?という気がする。(高いしね!



今回作成中のRGB500では、あまり細かい仕事はしたくない。とアナウンスしていたが、そこはさすがに、、、なので、「溶接痕表現」と、「ワイヤー類の追加」だけはやろうと思う。
「溶接痕」「ワイヤー/ケーブル」の追加は、エンジンを露出したバイクモデルにおいて、手っ取り早く「機械感」「密集感」を表現できる、良い手法だ。

今回はエポパテで表現パテをひも状にして乗せ、押しつけていく。押しつけた風合いが溶接感を自然に出してくれる。
ちなみに、溶いたラッカーパテを使用する方法もあり別場所で試した。市販の溶きパテはややゆるすぎるので、
間を措いてからモールドを作るといい。
瞬間接着剤を使うの方法もあり。
一番、自分に合う、良い方法を探そう、その過程で新たな技術が生まれるかも知れない。
塗装後。モールドを作成した段階では、「ちょっと、やり過ぎたな。もっと薄くすれば良かった。」と反省していたが、
塗装して、統一感が出ると心配は消え去った。
やっぱりスケールモデルは、やや大げさな方がいい。

最後に、結論「ディテールアップには難しさもあるが、楽しいのでやってみよう。
ディテールアップは、「本物に近づける」と本文中書いたが、必ずしもそうでなくていいのかも知れない。ディテールアップという名目で、「製品オリジナルの仕上がり」から離れていこうするのが、ディテールアップの楽しみなのかも知れない。
組立の再「説明書通りじゃなくて良い」と書いたし、塗装でも「指示色に従う必要なし」と書くつもりだ。
自由に作り、製品とはちがうオリジナルの完成品を目指し、一品の個性を出すための方法がディテールアップなのかも知れない。

組みながら、サーフェイサーを吹きながら、塗装しながら、模型を眺め、自分の個性を表現してみてはどうだろうか?


関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ

2012年1月18日水曜日

ACU、再、再、再考察

「ハンビーの方はどうなったんじゃい!」 と怒られそうなので、 ちょっとだけミリタリーねた。
っていうか、 「ハンビーのほうも地味ながら進んでますよ」 っていうアピール。
っていうか、 「塗装について初心者にどういう風に説明したらいいのか解らん。」 という感じの休憩も込めて、、、。 そんな記事である。

いや、 記事の中身は ちゃんとしてますよ。

ACU迷彩を塗装する
分からない人に説明すると、アフガン戦争から、現在に至るまで「米陸軍」で採用されている迷彩がACU迷彩で、おおよそ下の写真のイメージである。
現代車両、現代戦を主に扱っている、私のプラモデル/ジオラマ作成においては非常に重要な位置づけの迷彩と言える。
ちなみに「ACU」とは、「アーミー コンバット ユニフォーム」の略で、実は服の呼び名。迷彩の呼び名としては、「UCP」=「ユニバーサル カムフラージュ パターン」(広範囲な迷彩の意味で、地形によって使い分けたりせず、このパターンでいろいろな地形/環境に対応させるのが目的で採用された。)となるのが正解なのだが、一般的に「ACU」の名で通っているので、当方もこの呼び名を採用している。

で、私がフィギュアにこの迷彩を塗装するのは4体目になる。
実はこれまでの出来がどうも納得いかないため、今回は、大幅に、その手法を変えてみた。
説明する前にこれまでの失敗例を、並べてみよう(ちょっとやだ)。


 左から「単体作品」、「ハンビードライバー」、「ダン伍長」である。
私の印象では、最初の「単体」の出来映えが一番良い。
どうも、二体目、三体目、は自信が付いたためか、「ACUの細かさ」や、「本物ACUの色」という、細かい部分にのみ注目しすぎたためかえってリアリティーが失われている感じがする。

そして、今回のフィギュア。


 ちょっと写真がいまいちだが、こんな感じに仕上がっている(まだ塗り終えてはいない)。

本来は一つの作品の中で、同じ迷彩を塗りながら、手法や色味を変えていくというのは良いやり方ではないことは、私にもよく分かっているが、なにぶん今回初作品、初のACU塗装ということもあるので、どうか許して欲しい。
たぶん長い付き合いになる迷彩パターンだというのもあり、塗り手法を確立するためにいろんな方法を考えてきたのもある。

今回のACU塗装の話をする前に、ACU迷彩の難しさについて話しておきたい。
ACU迷彩は3色迷彩だが、非常に小さな四角形(ピクセル)を組み合わせた迷彩になっている。
「四角形」「小さい」というのがまず塗装に向かない。非常に細かい上に四角形は筆で書くのには適さない形だ。

しかし、何とかこの小さな四角形を表現できないか?と小さく小さく目を向けていくと、細かいだけのかすり模様のようになってしまう。

実はACU最小単位を見るとかなり細かい四角形だが、遠目に全体像を見ると「ウッドランド」、「タイガーストライプ」などとさほど変わらない大きめのブロックで構成されていることが解る。


まあ、迷彩塗装の基本と言えば基本なのだが、「迷彩を塗るときは細かい部分は気にしないで、「色の比率」、「大きなカラーブロックの形」に注目しろ!!」と、言うことになる。

今回は、まずこのブロックパターンに注目して、「縦線はほとんど無し、横線とそれを結ぶ斜め線」という法則を取り出し、細かい部分には気にしないで、塗っていった。
色の比率も重要で、一番明るい色が多すぎるとACUに見えなくなるので注意。
一番濃い色から順におおよそ、4.5:2:4位が良いのではないだろうか?

もう一つの注意点は「色」
上のパターン写真はかなり、実物の色に近くダークグレイはやや、グリーンを帯びており比較的暗い。私もACUのパンツを所有しているのだが、おおよそこれくらいのコントラストを持っている。
これまで私は、この所持パンツのパターンをサンプルにして塗ってきたのが、それが、大きな間違いだった。

本文一番上の兵士の写真をよく見て欲しい。
実際太陽の光の下に出たこの迷彩服はけっこうノッペリした印象で、さほど、強いコントラストを感じないのだ。
実はこれが、この迷彩パターンのコンセプトともなっている。ACUは一つのパターンでいろんな環境に対応することを前提として作っているため、「周りの色に合わせて溶け込む。」ことよりも、「視覚上多少の変化があったとしても、印象に残らない。つい見逃してしまう。」ことを目的としている。

そのため、実際の自然光下になると、非常にコントラストが失われる傾向にあるのだ。

今回は、この辺の反省を生かして、実物ACUを観察するのは完全に止めにして、兵士の写真をいろいろ見たり、場合によっては1/6アクションフィギュアの迷彩を参考にしたりした。

海外の著名なモデラーのACUも参考にしたが、人によっては、ほとんど白に近いグレーにしか見えない(そして、リアル)作品もあり大変ためになった。

ともかく「比率を重要視する」、「余りコントラストを上げない」ことにより、なかなか良いACU迷彩が出来上がった。
まだ完成でなく、満足できる出来映えともいかないが、おおよそ及第点をあげられるのではないだろうか?

失敗と考察を繰り返してきたが、これからACUを塗ろう!と言う人の役に立ってくれたらうれしい。
ハンビーのジオラマもゆっくりではあるが、進んでいるので、また進捗があったらお知らせしたい。


関連ブログお探しの方はこちらからどうぞ。

にほんブログ村 コレクションブログ プラモデルへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ