ハンビーの荷台に載せるべき荷物などをちまちまと作成したり、アンテナの取り付け位置を移動したりと地味な作業続き。バッグやスペアタイヤはエポキシパテで大まかに形成したものを削りだしそれらしい雰囲気に。左写真中央はタミヤのアクセサリーでほぼ同じ大きさだが、雰囲気が異なるので採用せず。
こういう形成作業は初めてに近い。バッグのシワはタミヤに及ばないかも知れないが結構良い出来上がり、塗り上がったらまたUPしてみたい。
このブログを始めた初期に塗料についての考察を書いた。
そのときは、「ラッカーはエアブラシに向く、エナメルは詳細筆塗りに、アクリルが一番使えない。」というようなことを書いた。
しかし、前回も書いたとおり、現在私は、フィギュアの顔塗りはタミヤアクリルカラーを使っている。
初めて塗ったのが下の写真。もうちょっとクオリティーが上がるのでは?と思い、実はこの塗装も全て剥がし、また塗り直している。
このドイツ人の顔に向かうのは5回目くらいではないだろうか?
「塗り」「剥がし」「塗り」を繰り返すのは全く不毛で決しておすすめできたものではないが、私自身にとってはなかなか良い勉強になっている。
この塗装技術が確立されれれば、スピードも上がって、クオリティーの高い作品が見せられるのではないか?と思っている。
さて、ザックリと現在採用中の塗装技法を紹介したい。
私が感じていたタミヤアクリルの一番の欠点は「塗料のノビがない」「隠蔽力が無く、一発仕上げが難しい。」「乾燥が早すぎ、手を入れすぎると粉々になる」点。
- 塗料のノビが悪く、下地の隠蔽力もないので、どうしても厚塗りになる。
- 厚塗りになると塗りむらが気になり、手を入れたくなる。
- 乾燥が早いので中途半端なときに手を入れるとガビガビに崩れる。
という悪循環がアクリルの最悪スパイラル。個人的にはアクリルの筆塗りでの一発仕上げは期待しない方が良いんじゃないかな?という感じ。
で、現在挑戦中の手法は、「タミヤアクリルを精製水で薄める。」という手法。ちなみに精製水はドラッグストアに行けば、コンタクトレンズ洗浄用が100円程度で500cc手に入る。
一般論でいくと水溶アクリルカラーは、「筆を水で洗浄できる」だけで、塗料そのものを水で薄めるのは御法度。専用溶剤を使って薄めるのが普通だ。
ところが、経験上、専用溶剤は揮発性が高くカラーそのものより早く乾燥する。そのため一見まだ未乾燥の状態で手を入れてしまうと、実は溶剤がかなり揮発済みで、塗装面を壊す原因になる。当然全体的な乾燥時間も早い。
しかし、水溶作戦で、アクリルの欠点がかなり解消出来た。
まず、水で薄めることによって、乾燥時間を延長できる。また塗料そのもののノビもかなり良くなる。
ノビが良いので筆に入れる塗料の量もかなり少なくしても、しっかり色を入れられるのが、最もありがたい。
下地の隠蔽力はより低下するが、一発仕上げはしない、塗り重ねを前提にすれば、これまた魅力的である。
塗料の特徴をうまく利用すれば、溶剤を使って薄めたり、水を使うことにより、バリエーションは広がると思える。
水を使った場合は塗料中の溶剤の量が減るので、より下地を壊しにくくなるという特徴もある。
水で極端に薄めた場合も、「ならでは」の面白い効果が沢山あり、AFVなどにも塗って試している。
初めての塗装法は面白いので、ハンビーにも色々試している。
次の記事ではその辺も色々紹介できると思うので楽しみにして欲しい。
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こんばんは!
返信削除エポパテから削りだした荷物とてもリアルですね!
タミヤのアクセサリーを前に買ったんですが
削りだされた荷物のほうが欲しいですw
塗装された荷物の画像まっています
お仕事大変ですががんばってください!
1025Humveeさん、コメントありがとうございます。
返信削除バッグは「ゲーム中に登場する荷物に似せた物に!」と思って作り始めたのですが、タミヤの荷物のシワがリアルで素晴らしかったので、真似てシワを削り始めたらゲーム中の物とは違う雰囲気になっちゃいました。(ゲーム中のバッグはパンパンでシワがありません。)
ただ、シワを削ってリアリティーを出していく過程はなかなか面白い作業でした。
最初のパテ形成でそこそこの形を作り、固まって後にヤスリでディテールを作って行くのですが、始めに感じるパテ形成のゆがみなどを生かしながら、雰囲気で削っていったらやり過ぎてしまい、こんな風に、、まあ、初めての作業にしては全体的に良い雰囲気で満足しています。